ASAKU® X Dragon Life
Part.1
この本の全13章。
アサク伝X真龍の魂
原作: 劉明昆
訳者:ZiON
あらすじ
神説年暦36772年
『神説大陸』の地表にある『人間界』『妖精界』『幻獣界』に、緑色の『鏡返ノ核』が出現し始める。毎回の出現場所が不定、中から核を守るための小さな魔物が同時に現れる。出現して24時間後赤色に変化し、半径一キロあたりにて『逆時震盪』でエネルギーを放つ。その力によって時間が過去へN年分に巻き戻し、そしてより強い魔物と、核を守護する『鏡返核獣(ミラーコア獣)』が召喚される。一つの『鏡返ノ核』に一回しか『逆時震盪』が発動しない、が、コアが出現するだけで周囲にいる動物や魔物の狂暴化を引き起こす。
『鏡返ノ核』の出現頻度が約3~7日、現在、コアを破壊する方法が見つかっていない。
『逆時震盪』が発生すれば、半径一キロの範囲内で過去へN年分のタイムリープが起こり、有機物でも無機物でも時間がN年分巻き戻される影響を受ける。例をあげるとつまり、「その場にいる人間はそのN年分若返る」という、実際の存在時間がNより少ない場合は、存在ごと消えることになるが、その範囲から出ると元通りに戻る。単なる時間の巻き戻しではなく、コアを守る魔物も多く出現するのと、そのN年前に存在していた者も一緒に現れるが、魂の持たない攻撃的なゾンビになってしまう。それでも、亡くなった人に会いたい人にとってはどうしても、期待を持ってしまうことでしょう。
魔物による破壊と、どれくらいの時間が巻き戻されるかは予測不能なため、誰も予兆が出る時に影響範囲内にとどまらない。『逆時震盪』が起きれば、逃げるしかない。
神説大陸に存在する種族の中で唯一、『逆時震盪』に影響されないのは精霊族だ。そして、『鏡返ノ核』は精霊界にだけ出現しないと言われている。理由こそ不明だが、『逆時震盪』に影響されない絶対的な防御力を持つ精霊でも、コアを破壊する能力がなく、魔物の出現を阻止するのには封印しか手段がない。
精霊聖王の命令により、『精霊界』光族の封印士・アサクとその仲間たちは、『鏡返ノ核』の出現場所を予測し、『逆時震盪』を測れる【不帰ノ羅針盤】を手に、“『逆時震盪』による危害と大量に出現する魔物の原因・『鏡返ノ核』を封印すべく”と、世界へと旅立つ。
第一章:封印士アサク(Action Chapter)
神説年暦36722年 8月12日 月曜日 午後三時
人間界の『フィル王城』の西南方向にある小さな村『エデンの村』では、『鏡返ノ核』の出現によって、村人たちを撤退させるべく、フィル王城から発遣された軍隊が、人々を守るため魔物と戦う。コアが赤色に変化し始め、残り時間30分あたりで、『逆時震盪』による大量の魔物に備えるため、軍隊が戦線を下げて村の外に包囲網を張ろうとしたその時、布陣の手前に急に『折畳ノ廻廊』が現れ、中から青い服に白マント、【聖印短劍】を持つ魔法使いらしき若い男と、その隣にピエロのようなぬいぐるみと、羽をもつ獅子、そしてかわいらしい女の子が一緒に出てきて、そのまま村へ向かっていく。慌てて止めようとする兵士に、男がこういう。
アサク「俺は精霊聖王のご命令により『鏡返ノ核』を封印すべくここにきた精霊光族の封印士、名はアサクだ。あんたたちみたいな役に立たない小物は早くどっかに逃げるんだな」
兵士 「な、この無礼もの!」
となりに立っている女の子がアサクにストレートを一発かまして、礼儀正しくこう言った。
イリヤ「精霊土族の猛獣使い・イリヤと申します。兄のご無礼をお詫びいたします。こちらの軍隊をお率いになっている将軍様はどなたでしょうか」
この時、将軍らしき男が布陣から出てきて、礼儀正しく挨拶をする。
スタール「精霊界からのお力添え、感謝いたします。俺はフィル王国軍団団長・スタールと申します。どうかコアを封印し、危害をお治めくださいませ」
イリヤ「村にはもう全員撤退しましたでしょうか」
スタール「ええ、全員撤退させました」
アサク「よし、なら安心して暴れるんだな!」
そう言って、ピエロのようなぬいぐるみと羽をもつ魔獅子を連れて村へ駆け込んで、魔物を戦うためにコアへと前進する。
イリヤ「イリアは魔獣の狂暴化について調査するために来ましたの。コアの影響で普段おとなしいものでもとても攻撃的になってしまいますので、どうかお気を付けてください」
イリヤはスタール団長へ一礼してからアサクに続けて村へと入った。
大量の魔物が襲い掛かる。アサクは【聖印短劍】で迎え撃つ。【聖印短劍】に切られた魔物はすべて封印術によって身動きを取れず、そしてその属性の力を短剣の中へ吸い込んで蓄えることができる。ほかの物に触れても同じ効果で、例えば石なら土属性の力を吸い込むことができる。
アサクが魔法を発動するのには、左手に正三星陣、右手に逆三星陣を放ち、吸収した属性の力を手の魔法陣に付与すれば、陣魔法で攻撃できる。敵が複数の場合は逆三星陣で拡散式の魔法を、一点攻撃する場合は正三星陣で集中式の魔法を発する。だが陣魔法の威力は、吸収した属性の力強さで決められる。
イリヤは【愛のムチ】で戦う。このムチに叩かれると、悪の魔獣は浄化され、正常の魔獣ならおとなしくなって攻撃してこなくなる、イリヤの友達になって一緒に戦ってくれることも。
コアに近づければ近づくほど敵が強くなり、アサクが一気にコア近づけることを決めて、【聖印短劍】をしめて、ピエロのようなぬいぐるみへ叫ぶ。
アサク「来い、ゴーストカード! 【日輪ノ剣】へ幻化してくれ!」
ピエロのぬいぐるみが【日輪ノ剣】へと変身し、剣身から太陽のような輝きを放つ。アサクがこの神剣を振りかざし魔物を迎え撃つが、日の光に当たらないところに入ってしまう途端に、剣の輝きが弱まり、力を失っていく。この時に剣からゴーストカードの声が発した。
ゴーストカード「だめです! 光のないところだと【日輪ノ剣】は力を失ってしまいます! もうすぐ日が落ちます。早く片付けないと!」
アサク「わかってる! すぐ片付けるよ」
アサクが魔獅子の背に飛び乗り、コアへ駆け込む。もうすぐ赤くなるコアを前にして、突然、どこか赤子の鳴き声が聞こえた。声を辿ってみると、コアのすぐ近くにある民家の隅っこに隠れている、赤子を抱えている若い女を見つける。
アサク「やばっ! 間に合わない!」
そう言って、アサクが若い女を、イリヤが赤子を抱き上げて、すぐ村の外へ出ようとしたが、時はすでに遅く、『逆時震盪』が起きてしまった!
強烈な震動波が拡散し、周りの景色も変化し始めて、女は塵となり消えていく。なのにまぜか、イリヤが抱えている赤子はなんの変化も起きなかった。驚きながらもイリヤは悲しく叫ぶ。
イリヤ「みな離れたって言ったのに! なんで!」
アサクが懐に入れてある【不帰ノ羅針盤】をみて、巻き戻された時間はちょうど80年。ゴーストカードがアサクに先にコアを処理しないと危害が広がると進言した。イリヤに赤子を守って村から離れるように指示するが、なぜか赤子が起きてからアサクにすっかりなついて、抱いてもらわないとすぐ泣き出す。仕方なく赤子をおんぶしてコアの封印に手掛けるアサクは、イリヤにお父さんって揶揄された。
アサク「あーもう、うるさい!」
赤子がその怒鳴りで泣き出してしまい、二人が同時に人差し指を口の前にかざして「しー」って言ったらまた静かになった。
アサク「コアを守護する魔王が出てきたな、とどめをさしいこう。さっさと任務を終わらせて帰ろうぜ」
このコアの守護魔王が巨大な食人花で、毒をもつ粘液とつるで攻撃してくる。アサクは行風術を使って攻撃をかわしながら飛んでくるつるを切るが、なかなか近づけてとどめをさせないでいる。
奇妙なことに、赤子は戦いの真っ最中でもまったく暴れず泣かずに、すごく静かだった。
イリヤがさき手懐けた短足イノシシを乗って攻撃を試みるが、魔王が強すぎて逃げ回ることしかできない。
この時にもう日が落ちてすっかり夜になってしまった。
ゴーストカード「やばい! もう日の光が――」
そう叫んですぐ【日輪ノ剣】からもとのぬいぐるみの姿に戻ってしまった。アサクはやむを得ずに【聖印短劍】で迎撃する。
アサク「くそ! 【聖印短劍】じゃ効果がない。吸収した属性の力が弱すぎる、もっと大きな炎じゃないとこいつを燃やせない!」
そして魔獅子に向かって叫ぶ。
アサク「俺に炎の攻撃を三回してくれ!」
魔獅子は宙返りして距離を取り、アサクに向かって、口から巨大なファイヤーボールを吐き出す。
アサクは左手を高く上げて手のひらをかざし、正三角形の魔法陣が魔獅子が放たれたファイヤーボールを吸収した。高いところへ跳んで、すぐ食人花の口の前に駆け込み、左手が拳に握って後ろに引き力を蓄えると、三つのファイヤーボールが一つに集中!
そして手を前にかざし、拳を開けて魔法を放つ。
アサク「正三星陣魔法! 火炎竜巻!!」
猛烈な火炎が食人花を燃やし尽くした。アサクはすぐコアの前に行き、透明な水晶で作られた箱【聖獄ノ籠水晶】を持ち出して、表面に刻み込まれている呪文で封印術を発動する。封印を行う間は魔獣がまた襲い掛かるが、魔獅子が守ってくれたおかげでみな無事だった。
眩しい光が放たれ、結界が築かれた。コアを無事封印したが、周りの景色はもうもとには戻れない、80年前のままだった。
助かった赤子を村人に渡そうとしたが、みな”あいつは悪魔の子だ”と騒ぎだして、誰も引き取ろうとしない。それは、赤子の母親が倫理を反して、父親が誰なのかを明かさずにその子を産んだからだ。赤子はなぜかアサクから離れようとしないし、仕方なく連れて行くことにしたふたり。イリヤは手懐けた短足イノシシとお別れをしてから、【折畳ノ廻廊】を起動し、二人は精霊界へ戻った。
第二章:防ぎきれないこと
神説年暦36722年 8月13日 火曜日 午前十一時
精霊王城の会議室にて会談が行われている。参加するのは精霊聖王・オデロス、オーカ将軍、ハプ司祭、精霊の姫君・ジェフロ、アサク、イリヤ、そして人間界から連れてきた赤子だった。
アサクは片足で跪いて、精霊聖王・オデロスにエデンの村でのできことを報告し、その傍らにイリヤがゆりかごに眠っている赤子をみている。
アサク「ことは以上です。聖王様」
精霊聖王・オデロスがアサクに表を上げようといい、となりのオーカ将軍に見解を求める。すると、オーカ将軍の顔がすこし赤いのを気づき、叱るように言う。
オデロス「そなたたちまさか、昼間から酒を飲んだではあるまいな」
オーカ「そ、それはその、ハプ司祭が造った酒が良すぎて、目覚ましにちょうどいいからで……」
ハプ「オーカ、おぬし……せっかくよい酒を取っておいてやったのに」
聖王オデロスがお怒りの様子で少し咳払いをしたら、周りがしんとなってしまった。それから手を一振りして、ハプ司祭がすぐ注いておいた盃を聖王に渡す。一気に飲み干してまことにうまい!と言ってからまた真顔でアサクに続けようと合図をした。
ジェフロ(不機嫌)「父上までおふざけして!まだ公務が残っているのでは」
オデロス「大事ないよ、精霊界がいつものように平和でのんびりだ」
ジェフロ(手を腰にあてて、呆れる)「もう、少しは危機意識を持たないと!」
アサクが頭を掻いてから、片手を顔に覆いて呆れていう。
アサク(独り言みたいな)「この老いぼれたち、本当に『鏡返ノ核』のことを気にしているのか」
オーカ「我々精霊界はそもそも外界のことを干渉してはならん決まりだが、大賢者聖竜王様が、『逆時震盪』が精霊しか対抗できないからと天神界の神託だといい、聖王様にエデンの村のコアを処理するよう、おまえを指名してな」
アサク「またあの陰謀家の聖竜王?やつの言いなりにならなくだって」
オデロス「天神界のお達しだ、仕方ない」
アサク「くそ……」
このとき、ハプ司祭は赤子に近づき、よく観察する。
ハプ「ふむ、この人間の赤子、『逆時震盪』の影響を受けないとは、確かに不思議だ」
同時にイリアが赤子を包み込んでいる毛布を開けてみると、毛布に<ADAM(アダム)>が書いてあて、赤子の背中に、虹紋章のバースマークがみえた。それに驚いたか、聖王がすぐ近寄って赤子の背中を確認し、オーカ将軍も続いた。
オデロス(文字ごとはっきりと)「なんと……虹、聖者」
オーカ「ではこの赤子こそが新たな虹聖者か、名は……アダム」
ハプ「アサクがエデンの村へ出向くのも奴らの計画通りってわけか。一本取られたわい」
アサク「で、どうすればいいですか。この子ずっと俺にべったりで、起きて俺に抱っこされてないと気づくとすげー泣きわめくんですよ。いっとくけどベビーシスタはいやだからな」
オーカ「待った! アサク、前の二つのコアの出現場所、覚えてるか?」
アサク「一つは妖精界の『時間図書館』で、もう一つが人間界・フィル王国東南部の『フジルス砂漠』です。二箇所ともすでに『逆時震盪』が起きてしまったから、聖王様のご命令とおりに、まだ震盪が起きてないエデンの村へいきました。時間的にいけたはずだったけど、この子を助けたため結局封印が間に合いませんでしたが」
ハプ「人間界に出現した二つのコアとも、フィル王国の近くか、どうも匂うなぁ…」
オデロス「いかん! オーカ将軍、すぐ禁衛軍を集結し戦闘態勢に入りたまえ!」
聖王の指示で、オーカ将軍がすぐ会議室から飛び出し、警報を鳴らす。
アサク「どういうことですか??」
ジェフロ「早く赤子を守って」
イリアすぐまだ眠っているアダムを胸に抱きしめた。
ハプ「これは、とんだ企みだ! 『逆時震盪』を利用し、『時間図書館』で偽りの歴史を作り、『フジルス砂漠』にて過去に存在した『ミラージュレーク』を呼び戻した。そしてこの子はやつの手駒…震盪の影響をうけないとわかっててあそこに置いた。おぬしがこの子を連れて【折畳ノ廻廊】で精霊界に戻ることで、震盪の痕跡が残り、もともとコアが侵入不可能の精霊界に隙間が生じてしまったのだ」
まさにその時、急にとどろきのような音が響いて、精霊王城が地震でも起きたように揺らいだ。
ハプ「この子が起きて騒ぎだしたら見つかってしまう。わしが深い眠りにつくように術をかけとくよ。イリア、アダムは任せたぞ。アサクは早く敵襲に対応しろ!」
イリア「了解いたしました。ちゃんと守って見せます」
アサク「そこまで深刻ですか! すぐ向かいます! ゴーストカード、魔獅子、ついてこい!」
二人の従士を召喚して、三人はすぐ音がした場所へ急いだ。着いた時には精霊王城正殿の真上に時空の裂け目ぽっかり空いてしまい、すでに大量の魔物が湧き出している!手前にオーカ将軍が禁衛軍を率いて応戦してるところだった。
アサク「なんてことだ!」
アサクはすぐゴーストカードに【日輪ノ剣】に変身させ、魔獅子とともに戦いに加わった。聖王オデロスもジェフロを連れて正殿に到着。二人の周りには禁衛軍が守りを固めている。同時に、九尾妖狐が時空の裂け目から正殿へと降りってくる。
九尾妖狐「あらまあ…ふふ、美しきあたしをこんなにも大勢で出迎えてくれたのかい、うれしいねぇ、さあ、情熱的な歓声をあげなさい」
アサク「この変態野郎!」
その時、全域空間防御を担う精霊兵士より報告が届いた。
精霊兵士「報告! 聖王様、精霊聖地にて『鏡返ノ核』が出現!」
聖王オデロスがすぐ聖地を守るようにオーカ将軍に指示し、正殿の魔物が聖地に行けないようにと一部の禁衛軍兵士を残し、後をアサクに任せて、その場を立とうとしたが……
ジェフロ「わたくしは残ってアサクに協力するわ!」
オデロス「だめだ! すぐオーカ将軍に続いて聖地へ向かいたまえ」
聖王オデロスがオーカ将軍、ジェフロとイリアを率いて正殿後方にある廊下を通り、精霊聖地へ向かう。
正殿に現れた魔物たちがアサクと近衛軍に着々と退治されていくが、なぜか九尾妖狐がまるで見世物を見ているようにびくとも動かないまま、やがて魔物が彼だけとなった。
九尾妖狐(高笑いして)「スポットライトはあたしだけを照らすものよ。どう? スーパースターみたく輝いているでしょ」
そう言って突然と手を上げ、強い衝撃波を放つ。
精霊禁衛軍を守ろうと、アサクはすぐみなを庇うように最前列に出て、全身から聖光を放ち、【獅幻神裝】を纏って九尾妖狐の攻撃を受け流した。
左従者のゴーストカードが変身した【日輪ノ剣】を手にかまい、右従者の魔獅子が変身した【獅幻神裝】を纏った姿こそ、アサクの完全なる武装なのだ。
アサク(禁衛軍に向かって)「おんたたちはもう聖地に向かってくれ、ここは俺に任せろ!」
禁衛軍兵士「了解しました!」
返事した禁衛軍の兵士たちはすぐさま聖地へと駆け付ける。
九尾妖狐「あたしは、鏡界から降臨した陰魔六将軍、名は九尾妖狐。親しくして~“九ちゃん”って呼んでもいいのよ。さすが天神界の力を得た者ね、アサク。神と精霊の融合体か、本~当、反則よね」
アサク「なんなんだおんたは! 九ちゃんとか、誰が呼ぶか! あいにくこっちは遊んでる暇ないんだな、今片付けてやる!」
九尾妖狐「さて、君ごときで、このあたしに勝てるかしら?うふふ……」
笑い声を発したと思えば、もうアサクの目の前に瞬間移動して、攻撃をかまってきた!
九尾妖狐の攻撃が思ったよりも重く、全身武装した状態のアサクでも、【日輪ノ剣】で攻撃を受け流しながら陣魔法で魔法攻撃を吸収して反撃をするが、どうも苦戦に陥ってしまう。幸い、【獅幻神裝】の防御でなんとか保つことができた。
素早く動きながら攻撃してくる九尾妖狐は余裕ありげに笑いかけてくる。
九尾妖狐「はははっ、神と融合したせいで、もともと持ってた精霊の力を失って、元素魔法が使えなくなったのね。それで受けたものを吸収して反撃に使うしかなくなったわけか。なるほど、これはこれは、神様って意地悪いねー、はははは」
アサク「なんでそこまで俺に詳しいんだよ!?」
九尾妖狐「それは~愛してるから♥だよ(ウィンク)」
アサク「気持ち悪っ!」
九本の尾が一斉に伸び、九尾妖狐がセクターなポーズを取ってこう言った。
九尾妖狐「さあ、あたしのすべての愛を乗せる、最強の一撃をうけてごらんなさい♥」
先と比べものにならないほどの莫大な魔力が九尾妖狐の体に集中していると感じたアサクは、この一撃で勝負がきまるとわかった。
アサク(テレパシーでゴーストカードと魔獅子に)「あれを使うしかない」
ゴーストカード(テレパシー)「マスター、本当に使いますか? まだ完全に使いこなせてないのに、発動した後力が抜けて、いつ回復できるか分からないのですよ!」
魔獅子(テレパシー)「でも確かにそうするしかなさそうです。自分ももう攻撃を受けきれません。まずはやつ倒すことを考えましょう。そのあとは自分たちがマスターを守ります」
心で会話をかわす僅かな間に、九尾妖狐はもう力を整えて、技をぶつけてくる!
九尾妖狐「九重狐撃・滅骸破!!」
まさに同時に、アサクは宙返りして背中から天使と精霊の翼が生えてきて、【七属性ノ鍵】がアサクを中心に飛び回り聖光を放ちながら、七本の巨剣となる。
アサク「俺にはまだ神の力がある! 七鍵衝殺陣!!」
互いの大技が宙にぶつけ合い、九尾妖狐が避けきれずに重傷を負い、間一髪で時空の裂け目を通って鏡界へ逃げ帰って、あまりの強力で精霊王城もほとんど壊滅してしまった。
ゴーストカードと魔獅子が変身を解いてもとの姿に戻り、アサクも技の影響で全身の力が抜けてしまって、意識はちゃんとしてるが、もうまったく動けない状態だ。魔獅子はアサクを背負ってゴーストカードとともに精霊聖地へ向かう。
これで、数万年以来一度も侵入を許したことがないと誇る精霊界も、正式に破られてしまったのだ。
精霊聖地に着くとそこに『鏡返ノ核』が中央の祭壇に現れていて、聖王オデロスが部下たちを率いて湧き出している魔物たちと戦っている姿がみえたが、すでに力が残されていないアサクには何もできない。
アサク「どうしてハプ司祭が、早くコアを封印しないんだ?」
第三章:永凍絶界
神説年暦36722年 8月13日 火曜日 午後二時
精霊界で最も重要な場所『精霊聖地』に、『鏡返ノ核』が出現、ハプ司祭がコアの近くにいながら、魔物ばかりかまっていてコアを封印しようとしない様子。
魔獅子がアサクをハプ司祭のとなりまで連れいった。
アサク(虚弱)「どうしてすぐコアを封印しないんですか。【聖獄ノ籠水晶】をくれたのはあなたなのに……」
ハプ司祭「【聖獄ノ籠水晶】は聖竜王が天神界から持ってきたもの、おぬししか使えないといいおった。だから、コアを封印する任務をおぬしに与えたのだよ」
アサク(虚弱)「そんな……俺はもう、【聖獄ノ籠水晶】を発動する力も残されてない。まさか『逆時震盪』で精霊聖地が破壊されるのをただ見るしかできないというんですか」
ハプ司祭「とにかく休んで、少しでも回復に努めるのじゃ」
この時、イリアが泣きながらこちらに走ってきた。
イリア「うう……黒マントの男にアダムを奪い去らわれてしまいました。イリアでは全然太刀打ちできなかったの。ごめんなさい、イリアのせいだわ、どうしよう……」
アサク「あなたは悪くねえよ、もう泣くな」
ハプ司祭「精霊界に来てアダムを奪うことも、やつの計画の一環なんじゃろうな」
オーカ将軍が精霊禁衛軍を率いて攻撃の陣を組んでコア周辺にいる魔物たちに反撃を繰り返し、聖王オデロスがコアの真上に雷撃の術をかけてコアを打ち砕こうとするが、まったくの徒労だった。
この時に、強い黒き光が聖地の高台から放て時空の裂け目を作り、その中から黒竜に乗っている騎士の姿が現れた。彼は響き渡る声でいう。
フィリップス「俺様は陰魔二将軍、フィリップスだ。鏡界を代表し、正式に精霊界に宣戦布告を告げる!」
このフィリップスと名乗った黒竜を乗る騎士から放たれる特殊な魔力に、ただならぬ恐怖を感じたかのように、周りの魔物たちがみな身動きがとれなくなっている。
アサク・オーカ「これは! 失踪した風族の精霊・サルの霊力!?」
アサク「どうしてあいつから精霊の力を感じるんだ!」
オーカ「いや、正しくは風属性の精霊の力と闇属性の魔力が混ざり合っている強大の力だ! この精霊界では相手になれる人いないかもしれん」
オデロス「……」
フィリップス将軍が手を振ると、黒竜から強い竜巻が襲ってくる。精霊禁衛軍軍団の大半が竜巻の勢いに耐えきれず吹き飛ばされ、何人か苦労して防御術を立ち上げて対抗しようにもあまり効果が見られない中、なぜかジェフロにだけまったく影響がなく、すこしもダメージを受けていない。その様子をみて、聖王オデロスはすぐみなに指示をだす。
オデロス「ジェフロ姫の後ろに隠れろ!」
精霊軍団が群れとなってジェフロの後ろにくっついて、ジェフロが移動すると軍団も続いてくという、なんとまあ奇妙な絵面になった。
ジェフロ「どうして私の後ろに隠れるのよ。私はあのフィリップス将軍というやからを懲らしめにいきたいの!」
そういって奔ろうとするけど、姫が動いてしまうとみな吹き飛ばされるからと、周りに止められる。
ジェフロにだけ起きるこの現象に気づき、フィリップス将軍が急に激動した様子でジェフロに駆けてくる。みながジェフロをかばおうとする時に、まさかの攻撃ではなく、フィリップス将軍がジェフロを抱き込んで強引にキスした。その場にいる全員が目の前に起きたことに驚いていると、軍団に襲い掛かる竜巻もフィリップス将軍のこの行動でやんだのだ。
ジェフロが我に返って顔を真っ赤にし、怒りと恥ずかしさが混ざり合い、フィリップス将軍を突き出して、ぱっとビンタを食らわせた。
ジェフロ「この……不届き者! この私に無理やりキ、キスするなど! 何様のつもり!」
赤くなる頬に手を当て、ガッカリした様子でフィリップス将軍はいう。
フィリップス「君は…忘れたのか……」
そしてすぐ近寄った黒竜に乗り、高く飛んで離れた。
遠くに離れていくフィリップスの後ろ姿を見て、ジェフロはなぜか、胸が悶々と締め付けられる気がした。指で先強引に奪われた唇を撫でてみると、涙が勝手に流れてくる。
ジェフロ(心の声)「この悲しい感情はいったい……?」
フィリップス将軍が精霊軍団の表に戻り、大声で言い放つ
フィリップス「精霊界の最強のものを出してこい!」
すると、オーカ将軍が陣から高く上へ跳んで、マウントであるグリフォンを召喚して背中に乗り、フィリップス将軍と対峙する形になる。
オーカ「俺はオーカ将軍じゃ。精霊界最強の守護者が相手してやる」
フィリップス「ほう、この時をずっと待っていたぞ。やっとオーカ将軍とやり合う機会がきたか」
オーカ「一つ、疑問に答えてもらおうか」
フィリップス「ふんっ、二つとも答えてやるよ。一つ、そう、俺様そこが、かつて失踪した風族の精霊・サル。二つは……お前らが知ってるサル、もともと二人いたのだ。一人が精霊界に、一人が鏡界にいる。だが、俺様の本当の名は、フィリップスだ」
すでに弱っているアサクをちらっと目をやり、フィリップスは続いてこういった。
フィリップス「そのアサクと同じ、”ダブルフェース”をもっている」
オーカ「なんだと!」
アサク(心)「”ダブルフェース”……ってなんだ?」
この時、ゴーストカードがフィリップス将軍が身につける剣をみて、慌ててアサクに話しかける。
ゴーストカード「大変です。あの人、【月輪ノ剣】を持っています!」
アサク「そんな、まさか」
ゴーストカード「僕のセンサに間違いはありません。なぜなら僕と【月輪ノ剣】は、セットのゴーストカードだからです!でも、なぜあの人が【月輪ノ剣】を持っているんでしょうか」
フィリップス「国としての挨拶はここまでにしょう。そろそろ戦いを始めようか、まずは……」
フィリップス将軍が指を鳴らすと、精霊聖地に現れたコアが急に色が変わって、『逆時震盪』を引き起こす状態になった!アサクを含めて精霊族の全員が、自分の目を疑わずにいられない!
アサク「あいつ! 『逆時震盪』を加速させやがった!!! 早くコアを封印しなきゃ!」
でも依然と体力がもどらないままのアサクは、魔獅子の背中から降りる気力もない。
アサク(魔獅子に)「コアに触れるように、近づけてくれ」
魔獅子は指示に従ってコアのすぐそばまで近づけて、ゴーストカードがアサクの右手を支えて、コアに触れた。触れた瞬間に、コアの色の変化が明らかに遅くなったものの、アサクが冷や汗をかいてひどく苦しい表情をしている。
ハプ「よせ、アサク。それでは封印は無理じゃ、ただの時間稼ぎにしかならんし、そのままだとおぬしが力尽きでしんじまう!」
アサク「ただの時間稼ぎでもいい、もう、今の俺にはこれしか…」
するとイリアが自分の手をアサクの手に重ねた。
イリア「イリアも、お兄さんと一緒に精霊界を守ります!」
アサク(頭を少し下に向いて)「ああ」
オーカ将軍がグリフォンに乗ってフィリップス将軍へ突撃をかける。二つの世界での最強戦力を持つ男たちの対決は激しく繰り広げられて、交わる攻撃の震動波で近くにいる魔物も、一騎打ちを見守る精霊軍団も痺れさせられて、ただその場に動けずにいた。
長い戦いとともに時間が過ぎ去り、アサクもそろそろ限界を迎えてしまう。
フィリップス(オデロスに向かって)「精霊聖王よ、一つ教えてやろうか。この【鏡返ノ核】に設定されたタイムリープの時間は、ちょうど1000精霊年前だよ(人間界約41年)! そう、その精霊八大族の時代に!」
フィリップス将軍の言葉で、精霊族のみなが一気に顔が青ざめた。
オーカ「好き勝手にはさせん。混沌極まりないの1000精霊年前などに戻ってしまったら、今の世界線の神説大陸の全面的壊滅を招いてしまう!」
オーカ将軍が奥手の” 圓気裂衝砲”を発動しようと同時に、まさかのフィリップス将軍も、同じ大技をかけて決着をつけようとした。
オーカ「ほう、おまえは確か、俺のまなでしの精霊界のサルだな!」
が、それを聞いたフィリップス将軍はただ微笑んで、答えようとしなかった。
二つの技がぶつけ合うと同時に、アサクとイリアの力ももうコアを抑えることができなくなり、コアが鮮やかな赤色を放ち、『逆時震盪』はまさに引き起こされようとしていた時に。
オデロス「精霊界の王として、精霊界をいまここに壊滅させるわけにはいかん。すべての空族精霊よ、集結し伝送陣を発動せよ!」
空族精霊たちがすぐさま伝送魔法を発動する。
オデロス(オーカ将軍とハプ司祭に向かって)「精霊界を守りたまえ!」
オーカ将軍とハプ司祭はすぐ聖王オデロスのもとに駆け付けた。
ハプ(アサクに向かって)「いけ! できるだけ遠くへ逃げるのじゃ!」
聖王オデロスが手のひらに特殊のトーテムをかけると、トーテムが一匹の鷹となり、地中に向かって飛び潜った。そしてオーカ将軍とハプ司祭に頷きで合図をして……精霊界最大な封印術を発動する。
オデロス・オーカ・ハプ「永凍絕界!!」
『逆時震盪』が始まる頃に、空族の伝送魔法も発動した。
フィリップス「くそ! 精霊界ごと時間を凍結しようだと! 俺様はこんなところに閉じ込められたりはしない!」
そういってすぐ時空の裂け目を開けたが、ジェフロを一目みてから裂け目に入って姿を消した。
『逆時震盪』は永凍絕界によって止められてが、同時に伝送陣も停止してしまい、すべての精霊を伝送することはなく、アサクは幸運にも、伝送で逃げることができた。その瞬間に、ハプ司祭の声が聞こえた。
ハプ「精霊界を救うのには、精霊女王アランダを見つけるしかない。頼んだぞ、アサク」
アサクは涙が止まらないまま、伝送通路に入り、そのまま気絶した。
この戦いの末、精霊界の時間は止まったままになり、誰も入ることができず、そして、誰も出られなくなってしまったのだ。
第四章:人魚之淚
神説年暦36722年 8月19日 月曜日 午前十時
目覚めたアサクが初めに聞こえたのが、ゴーストカード、魔獅子とイリアの三人の声だった。
ゴーストカード、魔獅子、イリア「よかった!」
ゴーストカード「マスター! やっとお目覚めですか!」
イリア「もうーお兄さん! 二度と目覚めないかと心配したんだから!」
アサク「俺は……大丈夫だ。ここどこだ?」
ゴーストカード「僕たちは幻獣界の人魚国に伝送されたのです。女王様がこのお部屋を手配してくださいました!まさか一週間も眠り続けるとはな」
周りを見渡してみたら、さんさんと輝く日の光が水を通して照らしてるとても暖かい部屋だが、どう見ても女性の部屋だ。
ゴーストカード「人魚国には女性しかいませんからね」
アサク「ええ……」
アサクの身の周りにたくさんの花が飾っている。
アサク「で、この花はいったい……」
ゴーストカード(肩を軽くすくめてニヤっと)「マスターのファンたちから送られてきたものです。もう人魚国丸ごと虜にしちゃってるくらい大騒ぎですよ。お見舞いといって花を何度も持ってくる子もいます。なにせ女王様が自ら『美しき眠りの精霊王子』という異名をつけちゃうくらいですからね……」
魔獅子が顔をそらして笑いをこらえている。
そのとき、外から雑踏とした人の声がしてきた。ゴーストカードが、もう起きたってバレたら大変な目に合うから、早く寝たふりをするようにとアサクに合図し、ぬいぐるみのふりをした。アサクが横になって寝たふりをすると、やはり十何人の人魚の女の子がプレゼントと花をもって部屋に入ろうとする。魔獅子がすぐ姿をけして入口を塞ごうとしたが意味がなく、女の子たちが部屋に駆け込んできて、祝福を込めてアサクの頬にキスして、わいわいとはしゃいでからやっと部屋をでた。
皆出た後、アサクは起き上がり、キスされた頬を少し撫で顔を赤くして、満足しそうに笑った。それをみて、隣のイリアは不機嫌そうに口を尖らせた。
ゴーストカード(アサクの頭に一発殴って)「しっかりしなさい!」
アサク「俺見世物じゃねえし。早くここを出て情報を探そう」
イリア「お兄さん今や『美しき眠りの精霊王子』ですから、そのまま外にでると騒ぎになっちゃいます。イリアが変装して差し上げますわ」
人魚国は結界によっと海の中に沈んでいる王国で、結界の中なら、地上と同じように呼吸ができるところ。
この日、大通りに変な歩き方をする一人の人魚(?)の女性(?)がいた。そう、それはまさに、髪型を変えて化粧もし、方にピエロのぬいぐるみを乗せたメイド服姿のアサクだ。その隣に人魚に成りすましたイリアと、術で姿を消した魔獅子。
アサク「なんで俺が女装しなくちゃならねえんだよ! 不格好だし、下スースーするし!」
イリア(笑いながら)「パンツを履かないからでしょう」
アサク「女のパンツなんてぜってー嫌だ!」
ゴーストカード「こうでもしないと、街中で正体ばれたら、何千何万の人魚の女の子が寄せてきますよ」
魔獅子「さすがにそんな大勢は止められませんな」
アサク「ここ一体どうなってんだよ。空気もすごく濁ってる気するし、風もない、なんか変な感じ」
ゴーストカード「人魚国は昔からとても排外的で、特に同じ幻獣界の百獣国とは敵対関係です。僕も魔獅子も百獣国の民なので、気付かれないようにしないといけません。人魚国は精霊界との関係がとても良いと聞きます。それで、こちらに伝送されたかもしれません」
二人が会話している間に、イリアがすれ違った天使魚と交流し始める。
アサク「魚と話してんの?」
イリア「イリアはすべての生き物と意識疎通ができるのです。かわいい子をみたんら友達になりたくなるんですよ。」
アサク「俺はゴーストカードと魔獅子としか話せねえから」
この時、向かいに何人のメイドを連れて歩く貴婦人らしきの女性がアサクをしげしげと観察する。今にもバレたかとはらはらする二人だが……貴婦人はイリアを眼中にない様子でアサクに話しかける。
貴婦人「あら、ちょっと胸が足りないけど、なかなかじゃないの~あなた、名は何という?どちらの使いなの?」
アサク「お、おそれいります。あ、アクリアといいます。えっと、マダムメールに仕えております」
貴婦人「なんと! あなたのような美人が、あのメールに仕えてるなんて、もったいないわ!」
貴婦人すぐ懐からパールを十個取り出してアサクに渡してこういう。
貴婦人「はい、持って、これは前金よ。すぐあのばばあのところを出て。明日からヴィタリス公爵邸に来なさい」
勝手に言い終わると、パールを手にしてポカンとした顔のアサクたちをお構いなしに、メイドたちを連れてその場を去っていった。
アサク「おっぱい足りないとか……」
イリア「アクリアって……ははははは~女装でもお気に入りされちゃって、すごいですわお兄さん!しかも、デタラメに言ったのに、まさか本当にマダムメールがいるなんて、はははは」
となりにいる魔獅子がもう笑いすぎて腰がぬけそうだ。
アサク「笑う場合か! 大事な任務があるんだぞ! コアがどうなってるわかんないし、ハプ司祭が精霊女王を見つけて精霊界を救えと俺に言ったんだ。メイドごっこしてられるかつうの!」
ちょうどおなかが鳴ったから、近くのレストランが見えて、とりあえず腹ごしらえをしようと店に入った。イリアが天使魚とバイバイして、アサクと一緒に一番目立たない隅っこの席に座ると、メニューに目を通す。
アサク(メシューを見て)「ワンセットでパール一つ!?」
ゴーストカード(すぐアサクの口をふさぐ)「しー、大声出さないでください。嫌なら女王様が用意してくださった部屋にお戻りになれば?なんでも使い放題ですよ」
アサク(プルプルと)「ぜってーやだ。(ちょっと恥ずかしく)まあ女の子にモテるのは悪い気しないけど…」
イリア(一発殴って)「お兄さんのスケベ!」
店員「お決まりですか」
アサク「セットを四つくれ」
店員「お二人でそんなに? 本当にたべられますか?」
アサク「大丈夫。食べられるよ」
店員「かしこまりました。ではパール四つ、いただきました。すぐご用意いたしますね」
食事が運ばれたら、アサクは飲み込むようにパクパクと食べて、ゴーストカードと魔獅子はテーブルの一角にコッソリと食べた。
アサク「俺たちはやく人魚国から出るべきだと思う。百獣国へ行って俺の友人のブラッド国王に助けをもとめよう」
魔獅子「そうはいっても、人魚国では【折畳ノ廻廊】の使用を禁止してるから伝送は無理です。地上の百獣国へ行くのには連結通路を通らなければならないが、もちろん警備がつけてるから、人魚女王の許しがないと通してもらえないんじゃ…」
イリア「それに、何の挨拶もなしに消えるなんて、失礼極まりないことですわ。ここはやはり一度女王様にお礼を申し上げに謁見をした方がいいとイリアは思います。」
ゴーストカード「人魚国と精霊界とは交流がありますが、わざわざ『美しき眠りの精霊王子』なんてマスターの存在を宣伝することに、なにか良からぬ意図を感じます。」
アサク「でもなぁ、戻らないとすると、金を稼がなきゃだな……」
イリア(笑いながら)「お兄さんにメイドになって、イリアたちを養っていただくしかほかありませんね」
ゴーストカード・魔獅子「そうですね」
アサク「なんで俺ばっかりー」
楽しい会話の中で、誰もすでに人魚兵士に囲まれたことに気づかなかった。
人魚兵士「精霊界からきた高貴なる友よ、ご相談があるので王城へと、女王陛下直々のお誘いでございます。」
アサク「あ、見つかっちゃったか」
人魚国王城へ移動する途中でも、熱心のファンたちが道の両サイドを囲んでアサクに“精霊王子さま、愛してる”なんて歓声を上げていた。
夜の人魚国王城にて、案内された正殿では、人魚女王が王座に座っていて、アサクたちの到着を待っていた。二人は一礼する。
アサク「女王陛下、精霊界のアサクと申します。貴国に来たのはその、事故によることでして、どうかお許しください」
ミカナ「わたくしが人魚国女王・ミカナと申す。付き人の二人も、姿を現すがよい」
ゴーストカードと魔獅子は一斉に術を解いて現し、女王に跪いて挨拶を。
ゴーストカード・魔獅子「ご無礼をお許しください」
ミカナ「よい。状況はわかっている。皆のもの、もう去るがよい」
そして正殿には、アサクたちと女王だけが残っている。
ミカナ「わたくしに着いてまいれ」
女王がアサクたちを宮殿にあるガーデンの一角へ連れてきた。
ミカナ「静かに見ておれ、そして何があっても、アサク、わたくしに合わせておくれ」
どういう意味かさっぱりだが、アサクは了承した。
この時、ガーデンに若い女性が歩き出て、上から真っ白な髪をした精霊らしき男が、女性の前に舞い降りてきた。二人は愛情深くに見つめ合い、男が貝殻とクリスタルで飾った花束を取り出して、女性に話しかける。
白髪の男「人魚姫・ユリア、どうか、俺と結婚してくれ」
ユリア(首を振りながら)「フルフィ様、ごめんなさい。婚約はお母さまにお許しを請わなければ、お約束できませんの」
白髪の男(手を引き)「ならば駆け落ちだ!」
ユリア(もう一度首を強くふる)「私もあなた様をお慕い申し上げておりますが、そのようなことは許されませんわ」
フルフィが強引にユリアを連れて行こうとすると、ミカナ女王が影から出た。
ミカナ「この無礼者、娘からその手を離し、今すぐ立ち去れ!」
フルフィ「女王だからって俺が怖気づくとでも思うのか。本気で暴れたら、この人魚国では俺に勝てるやつなんかいないぞ」
ミカナ「さぞ傲慢とみえる。まあ確かに、わが人魚国は、強いおのこを国王にし国を守ってもらう必要があるが」
フルフィ「はは、それって俺たちの婚約を認めるってことだろう?」
ミカナ「国王は実力と美しさを備える随一のおのこでしかなれぬ」
フルフィ「それはそれは、お褒めに預かり光栄だ、女王陛下」
ミカナ「否、その資格があるのは、そなただけではない。最近王国にいらっしゃった『美しき眠りの精霊王子』が、そなたより容貌が優れて、国民に愛されているのだ」
そう言って、アサクが隠れている物陰に指をさした。
アサクは仕方なく出てきて、どうにもかたくるしい感じで言う。
アサク「俺こそ、真の国王になれる精霊王子だ。貴様、俺をみてさっさと恥じ入って消えるといい」
フルフィ「ならばやってみようじゃないか、誰が勝つか定かではないぞ。な?精霊族のアサク」
アサク「! なんで俺を知ってる??」
フルフィ「……」
ミカナ(一度手を叩く)「もうよい、口喧嘩はおよし。女王たるもの、公正公平でなくてはな。ならば、正式に試合を行うことにしよう。勝つほうが、ユリアの夫となり国王になる。」
アサク「なんだって!?」
フルフィ「のった! いつだ?」
ミカナ「三日後、人魚国のコロシアムにて。」
ユリア「お母さま! なぜそのような勝手な約束を……あんまりです!」
悲しむユリアは泣きながら走っていった。
フルフィ「首洗って待ってろ」
そして飛び立って夜の空に消えた。
アサク・ゴーストカード・魔獅子「はめられた……」
女王は静かに頷いて微笑みをみせた。
正殿に戻ると、アサクがトンと床に座り、とても不機嫌な様子だ。
ミカナ「すまなかった。がしかし、それも無礼を承知で仕方なくしたことなのだ。なにせ、人魚国にはもはや幻獣であるあやつを止めるのに十分な力を持たぬからのお」
アサク「幻獣?フルフィのことですか、女王陛下」
ミカナ「いかにも。あやつが幻獣界百獣国『幻化部族』狐の一族のもの。人魚の民は決して百獣国のものと結ばれてはならぬのだ」
魔獅子「今の幻獣界では三大国が均衡の敵対状態にあります。ゴーストカードと自分も、囚われてないだけでも幸いってくらいです」
アサク「でも、人魚国って軍備がそこまで弱まってますか。それに二人が愛し合ってるのなら、別に硬く掟を守らなくても」
女王が立ち上がり、王笏で王座の真上を指すと、天井が突然崩れて、その奥にあるのは……
アサク「鏡返ノ核!? しかももう真っ赤で……すでに震盪が発生した!」
すぐ【不帰ノ羅針盤】を取り出して、巻き戻された時間を測るが、なんの変化も見られない!つまり、人魚国が『逆時震盪』の影響を受けなかったことになるが、ありえない。一体どういうことだろうと、アサクは驚きを隠せない。
その時、大量の魔物がコアから湧き出して、みなすぐ戦闘態勢に入る。その中の一匹が女王に襲い掛かる。
イリア「陛下! 危ない!」
驚くことに、魔物が女王の体を触れることなく、そのまま通ったのだ。
ミカナ「心配ない。精霊アサクよ、この鏡返ノ核を封印してもらえぬか」
アサク「わかりました!」
仲間の援護でコアに近づけて、【聖獄ノ籠】で封印を成功すると、呪縛から解き放ったように、今まで人魚国を覆う濁った空気が一気に晴れた。
再び王座に座り、女王はことの真相を語り始める。
ミカナ「コアが出現したのが半年前のこと。我が人魚国軍隊の総出でも、魔物の軍勢には太刀打ちできなかった。そして、『逆時震盪』が起きたのだ」
アサク「ではなぜ時間の変化が測れなかったのですか?」
ミカナ「それは巻き戻された時間の長さが130年がゆえ。130年前、人魚国はこの深い海の底ではなく、ちょうどここから真上の島にあった。海に沈んだのが30年ほど前のこと」
ゴーストカード「てことは、震盪のせいで130年前の人魚国が今再びそこで現れたってことですか」
ミカナ「そうじゃ」
アサク「じゃ震盪の後…ここは……」
ミカナ「消し去られてしまったよ、なにもかも。今そなたたちが見るすべてが思念体だ。それでも、我々は今もこのように、ここにおる。」
左耳に飾ってる雫の形をした耳飾りを取り、女王は続けた。
ミカナ「これは人魚国の国宝・【人魚ノ涙】というもの。『逆時震盪』の際に引き起こされた全国民の恐怖と悲しみが、【人魚ノ涙】の力を発動させた。」
アサク(悲しむ)「今目の前の女王陛下も、ここにきてから見た人魚たちもみな……【人魚ノ涙】の力によって保存された魂ですね……」
イリアがもうこえずに泣き出している。
ミカナ「心優しき精霊、アサクよ。わたくしは、ユリアとフルフィの愛を、婚約を認めぬわけではない、できぬのだ。そうさせてしまったら、ユリアも民もみな、国が滅んだこと、自分がもうこの世にいないことを思い出してしまう。どうかこの秘密を、守っておくれ」
二人は涙を流しながら頷いた。
ミカナ「芝居でもよい。フルフィを破り、ユリアと結婚し新たなる国王になって、民に希望を与えてやっておくれ。そしたら【人魚ノ涙】も役目を遂げ、人魚国は幸せ満ちる中で消える。これがわたくしの最後の願い、手伝ってくれるかい」
アサクは黙ったまま頷き、イリアが王城に響き渡るくらい大泣きをした……
三日後。
人魚国のコロシアムは人で賑わっている。ほぼ全国の人がここに集まって、人魚の姫君の夫を決める試合を楽しみに待っているのだ。
用意を済ましたアサクはゆっくりと、会場へ続く廊下を通り、コロシアムに入る。
第五章:幸せの微笑み
神説年暦36722年 8月22日 木曜日 午前十時
ほぼ全国の人が集まったコロシアムでは、熱烈な歓声が上がっている。今日の試合で、ユリア姫の夫となる、新たなる国王が決まるのだ。みなの期待の中で、試合が始まった。
アサクとフルフィはリングの中央に立っている。すでに対峙する二人だが、表情から気持ちの差がうかがえる。今にも暴れ出しそうに興奮しているフルフィに比べて、アサクはどこか悲しみを漂う感じだ。アサクが女王に一目をやると、女王が軽く頷いた。その左には泣き止まないユリア姫に、右がイリアが座っている。
法螺貝を吹き鳴らす音がコロシアムに響き渡り、試合開始!
フルフィが手にエネルギーで形成された槍で襲い掛かり、アサクはゴーストカードと魔獅子の力で武装状態で構える。【日輪ノ剣】と【光ノ槍】がぶつかり合い、火花を放つ。一進一退の攻防戦はどちらも譲らない気合だ。この時、フルフィが“光剣魔法”で攻め寄せてきて、驚いたアサクはすぐ左手のシールドで防御した。
アサク「! 見間違いじゃねえよな、あれは俺の光剣魔法だよね?」
魔獅子「はい、確かに、光剣魔法です」
フルフィ「あれ、おかしいな。アサク、お前魔法が得意じゃなかったっけ?なんで剣ばっかり使うんだ?魔法はどうした?」
アサク「う……」
ゴーストカード「マスター! このフルフィ、なぜか懐かしい気がします。きっと僕たちが知ってるものです。」
フルフィ「面白くなってきたな。んじゃ、遠慮なくいくぜ!」
手のひらからどんどん光剣魔法を打ち、同時にアサクに向かって突進して【光ノ槍】を突き刺す!
アサクは右手に持つ【日輪ノ剣】で【光ノ槍】を受け止め、左手に正三星陣魔法を自分に向かってきた光剣を吸収しようとしたが、三発までしか容量がなく、やはり何発はくらってしまった。そして体を捻り三星陣魔法“極光聖破”を出した!この攻撃を予想できなかったフルフィは間一髪でこの攻撃を避けたが、余裕を与えずに続いて【日輪ノ剣】を振って出された“陽輝閃撃”の挟み撃ちについに負傷、慌ててアサクとの距離を引き離した。
フルフィ「やるじゃないか、でも光属性の魔法攻撃は、同じ属性の俺には効果が出ないぞ。吸収での反撃だけじゃ、俺を倒せない!」
そういって、真っ白な長い髪を持つ精霊の少年の姿が歪み、巨大な白いキツネと変身した!そして周りに同じく白いコギツネが何匹も一緒に現れた。
アサク「うっ、俺キツネ苦手なんだけど……」
コロシアムに悲鳴があちこちから聞こえてくる。人魚国の人たちが逃げ回り、愛する人が異形のものに変貌したのを目の当たりにしたユリアは恐怖で戸惑っていると、これそこがフルフィの真の姿だと女王に告げられ、騙されたと思わず涙がこぼれる。
巨大な体と尾を駆使して攻撃してくるフルフィ。魔法による攻めも止まらず “星雲貫通銃”を出した時、アサクはゴーストカードと魔獅子を離して、両手同時に正三星と逆三星陣魔法を発動し、フルフィが放つすべての光の矢を吸収した。
空中に高く飛んで、両手の手のひらを合わせて、左には正三星の陣、右には逆三星の陣、天地印結!両手の陣魔法が一つになり、光の六星陣魔法を放つ!!
アサク「霸・極光殺陣!!」
全方位からの光剣がフルフィに襲い掛かった。同じ属性だと効果が弱まるが、無数の剣陣でフルフィがバランスを崩したそのすきに――
アサク「こい!【日輪ノ剣】!」
ゴーストカードが変身した【日輪ノ剣】を右手に握って、フルフィの頭の上に飛び乗り、剣のさきを脳天に打ち込みとする時、魔獅子が突然アサクを止めた。
アサク「魔獅子?」
ゴーストカードも変身を解けてアサクにやめるように願った。
アサク「なんで止めるんだ?」
ゴーストカード「フルフィが誰なのか、まだわからないのですか、マスター」
その時、力尽きたフルフィが倒れて、本当の姿――一匹の小さな白いキツネに戻った。
イリア「かわいいですわ!」
ユリア「その姿なら、いいかも……」
女王の睨みで二人はすぐ口をつむいだ。
フルフィ(アサクに跪いて)「強きものに従いしもべとなりて、われここに契約を結ぶことを誓う」
そしてフルフィの体が無数の光の粒子になり、アサクの手のひらに集中すると、ゆっくりと槍の形になった。
アサク「これは…【光ノ槍】だ! 俺が小さな頃に失くしたあの【光ノ槍】だ!」
【光ノ槍】を高く掲げて勝利のポーズをすると、コロシアムに喝采が沸いた。
ミカナ「これにて、アサクを我が国の新たなる国王、わが娘・ユリアの夫となる。さあ、みなのもの、祝言の用意じゃ」
夜、用意された部屋で休むアサクたち。
アサク「あの時、精霊界の『嘯きの谷』から人魚国に流されてたんだ。で、震盪の影響で【光ノ槍】の封印が解かれて幻獣の姿を取り戻したあなたは、ユリア姫に一目惚れして、精霊に成りすまし恋人になった。」
フルフィが黙って頷く。
イリア「だからユリア姫を連れだして、最後くらい幸せになってほしいと思ったのですね。」
フルフィ「……(泣き出す)」
アサクがフルフィの手を取って言う。
アサク「あした、一緒に人魚国を幸せにしよう」
アサクの言葉を聞いて、フルフィは我慢できずに大きく泣き出した。
イリア(フルフィを抱きあげる)「泣かないで、よしよし、フルフィ、イリアとお友達になりましょう」
翌日、盛大な婚礼が行われた。華やかなヴァージンロードを歩くアサクとユリア。傍らにいるイリアの笑顔が、なぜか少し引きつっていた。
女王自らアサクに栄光ノ指輪を付けて、新しい国王の誕生を告げる時、人々は楽しい歓声を上げながら、満面の笑みでありがとうと言い、一人また一人、ゆっくりと消えた。女王がアサクの手を、ユリアがフルフィの手を握りしめ、微笑んで感激を伝えると、耳に飾っている【人魚ノ涙】がひび割れ、二人もゆっくりと姿が消えてゆく。完全に消える前に、女王がアサクにこう言った。
ミカナ「130年前のあの人魚島へ行くがよい。王座に隠してある【人魚ノ涙】を探したまえ。それは幻獣界三大神器の一つ、必ず探し出し、わたくしに届けておくれ」
アサク「届けるって、どうやって??」
女王に聞こうにももう完全に消えて、人魚国にはもう生気が少しも感じなくなって、結界が消滅するとともに、海水が入ってきた。
アサク「ヤバい! 城が水没しちまう! とりあえず地上に逃げよう!」
ゴーストカード「結界が消えたから【折畳ノ廻廊】もう使えるはずです!」
イリアがすぐ【折畳ノ廻廊】を使い、みなを伝送した。
神説年暦36722年 8月24日 土曜日 午後三時
震盪によって再び出現した130年前の人魚島に到着したアサクたち。コアがもう封印されたので、大して強い魔物がいないし、雑魚を片付けていくと、王座の下に【人魚ノ涙】を無事見つけることができた。
アサクは【人魚ノ涙】をペンダントにして、フルフィにつけた。彼はペンダントを握りしめて涙をこらえながら誓う。
フルフィ「……今度こそ、必ずユリアを守って見せるよ」
指に付けられてる栄光ノ指輪をみて、アサクが呟く。
アサク「俺、結婚しちゃったんだな」
イリア(心)「本当に結婚したわけではないのに、なぜかお兄さんが取られた気がします。イリアが落ち込む理由なんか、ないはずのに、この気持ちは……?」
イリア(涙目でアサクに抱きつく)「イリアはずっとお兄さんと一緒にいます。イリアを一人にしないで」
アサク「? どうした? 大事な妹を置き去りにするはずねえだろう。よしよし」
イリア「イリア、お兄さんが大好きです。お兄さんのお嫁さんになるのはイリアだけですよ!」
アサク「え?」
一瞬、沈黙の時間が流れた。
話を変えようとゴーストカードが言う。
ゴーストカード「これからどうします? マスター」
アサク「俺がエデンの村に向かう前に、すでに妖精界の時間図書館で『逆時震盪』が起きていた。そして、今回の人魚国、正直ショックだよ……妖精界の現状が気になる。だから妖精界へ行こう、もしかしたら時間図書館でなにか新しい手がかりが見つけるかも」
一同「うん!」
【折畳ノ廻廊】を開いた。アサク、イリア、ゴーストカード・ウダ、魔獅子・サモエドに新たに加えた幻狐・フルフェ、一行が次なる目的地・妖精界へ向かう。
第六章:矛盾たる真義宝典
神説年暦36722年 8月28日 水曜日 午後七時
アサクたちが妖精界に到着するものの、妖精の森に迷い込み、どうしても妖精王国にたどり着けない。
アサク「妖精界の結界って厄介だな、まるで迷宮みてぇだ。どう歩いても出れねえし、【折畳ノ廻廊】で直接伝送もできない。これじゃいつまでたっても時間図書館にたどり着けねえぞ……」
新しくできた友達のガガ鳥を肩に乗せて、イリアも疲れた顔でいう。
イリア「もう歩けません……少し休憩しましょうよ、お兄さん」
フルフィ「腹減ったー」
アサク「しかたない、キノコを採ろう」
フルフィ「ええ~来てからずっとそれじゃん……」
その時、おいしい匂いがどこから漂ってきた。たどってみると、池の近くに美味しそうな鍋が出来上がっている。
アサク「いい匂いだ!」
フルフィ(マイ食器を取り出して)「準備万端! 食べよう」
アサク「持ち歩いてんのそれ」
フルフィ「みなの分もあるぞ~」
ゴーストカード「盗み食いはよくありません……」
イリア「ひ、一口だけなら、大丈夫ですよね、本当にいい匂い……」
魔獅子は何も言わないが、腹の虫は誠実だ。
おいしい匂いの誘惑に負けて、みなにして “おいしい、アツアツ”と言いながら食べ始めて間もなく、一人の巨漢の怒鳴り声が響く。
巨漢「こら! 盗み食いめ!」
が、アサクと目が合う瞬間――
アサク「カーバン!」
カーバン「アサク!」
二人は古き友と久々再会した嬉しさに抱き合った。そしてゴーストカードと魔獅子にも。
カーバン「まさかまた精霊の守り神たちに会えるなんてな。会いたかったぞ!」
イリアも嬉しくてカーバンに抱きついた。
イリア「これ、カーバンさんが作った野原スープだったんですね!通りでおいしいわけですわ~」
アサク「無事でよかったよ~カーバン」
カーバン「俺先月に火族製錬師の修業を遂げるための素材集めをしに、精霊界から幻獣界に行ったんだ。帰ろうとしたら精霊界が丸々消えた感じでなぜか帰れなくて、連絡しようにも手段がないから、妖精界で何かわかるかもって思って。そんで今食いしん坊のお前らと会ったわけだ。な、精霊界に一体何があったんだ?」
アサク「……カーバン、落ち着いて聞いてくれ」
そしてことの顛末の説明を聞いたカーバンが、力が抜けたように座り込んで、またすぐ起き上がってアサクの胸元を強くつかむ。
カーバン「じゃあみんなは? 他の精霊たちは今どうなってる??」
アサクはカーバンの手が離すようにつかんで、俯いてゆっくり口を開く。
アサク「無事脱出した人がどれくらいいるかわからない。今のところ、俺たちが会えたのは、あなただけだ……」
カーバン「……くそ!」
悲憤に満ちたカーバンの拳は、一発で軽々しく森の木々を殴り折った。
ゴーストカード「カーバンさん、どうしたら妖精王国に入れるかわかりますか?」
カーバン「知ってる。でももう日が暮れた。妖精王国を覆う結界が夜になると無限ループの迷宮になる。王国へ続く道は昼でしか現れないから、日が昇るのを待つしかない」
イリア「本当に迷宮だったんですね。お兄さんが方向音痴だからとばかり思いました」
フルフィ「待つしかねえんだろ?明日のためにも今は腹ごしらえして休もう」
アサク「そうするしかないようだ」
魔獅子「みなさんは休憩を。夜番は自分に任せてください」
カーバン「そういえば、この白いキツネって誰だ?」
アサク「幻獣になった【光ノ槍】だよ」
カーバン「ええ~~、ちょっとアサク、お前、まだ何か隠してねえか?」
アサク「横になりな、ゆっくり話すよ」
神説年暦36722年 8月29日 木曜日 午前八時
朝、アサクとカーバンははっきりと目の下にくまがついてる。一晩中人魚国の出来事をしつこく聞いて、二人とも一睡もしなかったのだ。
ゴーストカード「お二人さん、一晩中ずっと話し込んでてうるさかったですぞ」
魔獅子「同意」
アサク「しつこく聞いてくるカーバンが悪いんだぞ」
カーバン「だってさ、まさかアサクが結婚するとはな、人魚国の国王にまで……それに、あんなのあんまりだよ……」
アサク(軽く肩を叩く)「丸一夜感傷に浸っててもういいだろ? はやく妖精の村に連れていってくれ」
荷物をまとめて、カーバンに続いて森に入り、しばらくして、一つの吊り橋に着いた。
カーバン「この先が妖精の村だ」
村に入ると、そこにはもうひどい光景になっている。
妖精界の東北方向、つまり時間図書館が位置する方には、険しい炎が燃え上がっていて、どうやら魔物が出てこれないように囲んでいるらしい。城下町あたりが戦闘の跡がみられるが、幸い損害が大きくないようだ。
村の妖精たちはみな疲れた様子で、その中に怪我人もいる。アサクをみると、すぐ慌てて知らせに人を出した。
村の妖精「早く女王陛下にお知らせを! 精霊界のアサク様が来てくださったぞ!」
一人若い妖精が駆けてきてアサクに話かける。
若い妖精「アサク様、待ってました! 早く王城にお越しください。女王陛下がお待ちです」
アサクたちが妖精王城に案内され、妖精女王・ルナミアに謁見することになった。
途中に見る正殿がひどく損傷であちこちボロボロになっていて、妖精女王もひどい怪我を負い、寝室に寝込んでいる。寝台のすぐそばまで案内されると、女王に付き添う侍女の一人が、カーバンに飛び込んで泣き出した。
カーバン「俺たちが来たからにはもう大丈夫だ、サナ、心配するな」
アサクとイリアはもう一人の侍女の傍に。
イリア「サヤお姉さん、大丈夫ですか。」
アサク「事情を説明してくれ」
サヤ「二ヶ月ほど前、時間図書館の中央ホールに見たことないコアが現れ、たくさんの魔物が出てきて……女王陛下がすぐ兵を向かわせたんだけど、翌日に急に強烈な震波が起きて、図書館一帯の景色が変わったし、そこにいたはずの人々もみなどこかに消えて……それからすごくでかい岩石巨獣が図書館の外壁に登り出ると、まるでそれが合図みたいに、魔物が外に拡散して周りを攻撃し始めたんです。村がもちろん、王城も免れなくて、最後に女王陛下が古代神器【火竜ノ斧】を異変の境界線に刺して炎ノ結界を張ってやっと、魔物を閉じ込めることができました」
サナ「境界線を越えた魔物を辛うじて退治したけど、それで女王陛下に怪我を負わせてしまいました……守り切れなかった私たちが悪いんです……私……」
そう言ってサナまた泣き出す。
アサク「今すぐ時間図書館に向かって魔物を消してくるよ。でもあなたたちはついてくるな。逆時震盪の影響を受けないのは精霊である俺たちだけだから」
その時、妖精女王が目を覚ました。侍女の二人はすぐ女王の傍にいって、起き上がるをの支えた。
ルナミア「精霊界での出来事はもう、夢を通してすべて知った。これは巨大なる陰謀である。敵が時間図書館を狙った理由は歴史を歪ませること。おそらく図書館で巻き戻された時間の記録は消えてしまったのだろう。どうかそこにある【真義宝典】を探し出して、わらわに届けてほしい。まだ修復できるやもしれぬ」
サヤが一つの水晶玉を取り出してイリアに渡した。
サヤ「この水晶は君たちがいるところの様子を映してくれます。これで【真義宝典】を探すのを手伝います。」
イリア「水晶でこんなことができるなんて、すごいですわ」
アサク「一刻も争う事態だ、出発しよう」
サナ「ご案内いたします」
神説年暦36722年 8月29日 木曜日 午後十二時
みなは【火竜ノ斧】を刺したところまできた。
サナ「一緒に入れないから、私はここまでです。どうかお気を付けて」
カーバンが【火竜ノ斧】に向かって言う。
カーバン「カイネ、お前まだやれるか?」
が、【火竜ノ斧】からなんの返答もない。
カーバン「どうやら炎の結界に集中してるらしい。邪魔しないでおこう」
アサク「でも、どうやって入るんだ?」
カーバン「俺は火の精霊だぞ、任せろ。 (両手を前に掲げて)陣防術・赤焔ノ壁」
カーバンがそう唱えると、火で構成された壁が結界の炎をかき分けて、時間図書館まで道が現れた。
【不帰ノ羅針盤】で測ってみると、なんと、1500年もの年月が巻き戻されたのだ。
アサク「1500年も? なんでそんなに昔にまで……とりあえず今は、中にあるコアを封印して魔物を消すのが先だ。いくぞ!」
火の道を通り、無事にホールまで着いたが、やはりそう簡単にはいかず、図書館の外壁にいた岩石巨獣が、魔物をつれてコアを守りにまた戻ってきた。
ふと気づくとイリアの隣が三尾猿になっている。
アサク「友達変えるの早すぎだろ」
イリア「ガガ鳥は火が苦手なんです。だから三尾猿に付き合ってもらうことにしましたの」
アサク「逆時震盪した空間に入って無事でいられるのは俺たち精霊だけなんだろ。なんで三尾猿を連れてこれたんだ?」
三尾猿がなぜかイリアと同じ淡いピンクの光を発している。
ゴーストカード「僕と魔獅子がこの空間に入れたのは、マスターとの主従関係でマスターの精霊の力で守られているからです。今三尾猿もイリアさんと主従関係になったから、同じように守られていますよ」
イリア(三尾猿を抱いて)「怖がらなくてもいいですよ。イリアお姉さんが守ってあげますわ。一緒に冒険しましょう」
アサク「あっそ。早いとこ用事を済ませようか。イリア、あなたはカーバンと水晶玉を持って【真義宝典】を探してくれ、戦闘中に壊れたりしたら大変だ」
カーバン「おう。イリアちゃんを俺が守る。任せろ」
そして魔獅子を召喚して魔装に変身させて防御を整えるが、ゴーストカードが【日輪ノ剣】に変身できない。
ゴーストカード「図書館の中では日の光が弱すぎて変身できません。このままフォローにまわります」
フルフィ「じゃ俺が!」
そういって【光ノ槍】に変身。槍を手に持つアサクは一振りして嬉しそうに言う。
アサク「この感覚、懐かしいぜ! 一緒に戦うのも久しぶりだな。星雲貫通銃!」
すぐ技を出して岩石巨獣と戦い始めた。
一方、イリアは水晶玉を通し、サヤの誘導を頼ってカーバンと一緒に【真義宝典】を探す。邪魔する魔物を、カーバンは図書館の土属性を利用して“陣防術・石屑爆撃”で打ちのめし、やっと宝典にたどり着けたが。なんと、コアの出現場所が、宝典の真上だ。
カーバン(叫び)「アサク! 宝典を見つけたぞ! コアもここだ!」
三尾猿が隙を見て宝典を取り出して、イリアに渡した。襲い掛かる魔物はカーバンが相手している。
岩石巨獣との戦いがどうもうまくいかない。防御が硬すぎて、傷一つまともに与えられないでいるアサク。
アサク「かたっ!これじゃ倒せそうにないぞ」
フルフィ(半泣き)「いたたた! 壊れる! 俺壊れちまうよ~~」
岩石巨獣の強力な一撃で、アサクとゴーストカードがぶっ飛ばされた。
魔獅子「マスター、申し訳ございません。もう…」
言い終わらないまま、魔獅子の変身が解けてしまい、地に転んで、傷だらけになっている。
アサク「倒せないなら策を変えよう。動けないようにして、先にコアを封印すれば、こいつも消えるだろ!」
フルフィ・ゴーストカード「どうやって??」
ゴーストカード「あっ! (フルフィをみる)光をください!」
フルフィ「! なるほど! その手があったか!!」
ゴーストカードが【光ノ槍】からの強い聖光を浴びて変身し、融合して【天斬のエクスカリバー】となった。【天斬のエクスカリバー】で岩石巨獣を射ぬいて壁に釘付けた。
魔獅子に乗ってコアのところに駆け付けて、【聖獄ノ籠】で封印すると、魔物が一斉に消えた。やっと一件落着と放心して、みんな力尽きで地に倒れた。
妖精王城に戻り、宝典を女王に渡すと、女王は妖精界の生き残った記録士を集めて、過去1500年分の歴史を再び宝典に書き込んだ。が、そこに一つ重大な矛盾を、女王は気づいて、すぐアサクたちを呼んだ。
ルナミア「この世のあらゆる命・物・出来事を記録している【真義宝典】は、間違いはないし、不足もあってはならない。だが……」
アサク「どうしましたか?」
ルナミア「……そなたに関する記述が、一切ないのだ。つまりはアサク、そなたがこの世に存在しないことになる!」
まるでこの言葉を合図のように一瞬周りの空間が歪みだして、それが消えた時には、人々の顔色が何やら違うように見えた。
サヤ「あなた誰ですか! 勝手に踏み入れるなど許されませんよ!」
サナ「侵入者がいます! はやく女王陛下をお守りください!」
ルナミア「この無礼者、わらわの寝室とわかっての所業か」
アサク(慌ててカーバンに)「俺のことわかる??」
カーバン「もちろん」
アサク「イリアは?」
イリア「大好きなお兄さんを忘れるわけありませんよ」
アサク(魔獅子・ゴーストカード・フルフィに)「あんたたちは??」
魔獅子「覚えてます」
ゴーストカード「覚えていますよ」
フルフィ「覚えてるぞ」
アサク「じゃあ、いったい何が……」
女王を守るべく妖精の禁衛軍が駆け付けて叫び出す。
妖精兵士「侵入者を捉えろ!」
カーバン(サナに向けて)「俺のことわかるかい?」
サナ「? カーバンさんでしょう? あなたとイリアちゃんがいてくれたおかげで、コアの魔物を退治できましたわ」
カーバン「どうなってる? そうじゃないんだ、こいつが俺の仲間のアサクだぞ??」
ゴーストカード「とりあえず逃げましょう、マスター」
奇妙な状況で仕方なくカーバンとイリアをその場に残して、魔獅子がアサク、ゴーストカードとフルフィを乗せて窓から寝室から逃げ出した。魔獅子の背に乗って逃亡するアサクは、複雑な気持ちで遠く眺める。
アサク「それじゃ俺は、誰だ?」
to be continued~
google play 圖書『アサク伝X真龍の魂』
同時也有12部Youtube影片,追蹤數超過244萬的網紅メンタリスト DaiGo,也在其Youtube影片中提到,▶︎続きはこちら【無料】 ミリオネア・マインドの身につけ方【資産120億以上の資産家に隠された秘密を暴く】 https://daigovideolab.jp/play/WYiETbXSmNZcBQ8RNCH6?utm_source=youtube&utm_medium=social&utm_camp...
母への感謝の言葉 誕生日 在 Tsumire日本に恋してる Facebook 的最佳貼文
五年 謝謝你 我是一個從小會跟房子道別的人
每搬一次家都會 不管住的好不好
但這次是帶著感謝的眼淚道別
我家真的好遠 我能自己撐完5年多
那個停車位只有我家空著(意味這距離大家一定有車)
微微聽到雨聲 打開兩層設計玻璃才發現外面旁陀大雨 、
連這樣我都能偷偷微笑
有一個堅固的家真好 有屋頂真的好幸福喔!
我很感謝這裡多摩的家。
那雖然超不方便景緻美麗的家。
再見了、多摩。(離車站40分鐘類深山)
小時候因為沒錢住過類似樹屋的房子 是台北但卻像鄉下
早上有公雞叫 晚上有老鼠串
沒有廁所的家(沒錯是尿盆)、
巴士經過是大地震的感覺
下雨要接五六個盆子以上
妹妹剛出生的哭聲 小學四五年級的我腦海裡的記憶
搬來永和至今(台灣的家)
歷經大淹水 沖走好多好多 媽媽的眼淚
忘不了颱風淹到小腿肚以上的家、我媽一直追趕被流走的東西那水看不到地板(混濁)外面東西也一直進來(能想像的⋯)
經歷總總
21歲踏上往日本的路 鄉間裡9個月搬了7次拖著行李箱被趕來趕去
22歲的我 終於開始 東京的一切
我念了文化之後只是想著一定要繼續留在日本
有了愛鼻之後我更確定我以前的想法
我一定要有自己的房子
至今我深深發現了一件事
國小6年級 與樹屋道別至今
我內心留下的
是一個有不會漏水屋頂就是一個超棒的家衍生至今的是
29歲我在日本買了地、建築
像是這棵樹 連土同根都是妳的
他是個很由我設計的四層獨棟小房子
對了、屋頂很堅固♡還挑高😂👌
買房子是什麼?
我的字典裡 沒有貸款這個詞
買房子當然 要一次付清才叫買房子呀!
這是我的認知我自己給自己定下的
在19歲時候 我看清的事實
一個高中剛畢業 迫切去日本的心境
在不甘心與憤慨之下的自己
還有懊惱 懊惱自己能力不足
當時要來日本 需要一筆存款證明
我差一點不夠 但是緊迫時間在前 厚著臉皮詢問朋友工作地方的同事⋯
只需借一天就好而已
大家為碗拒絕的瞬間我醒了
不 我不能這麼做
我自認的而已只是自認 給別人添麻煩以外
那不是自己的啊 ! 發生這件事 我決定自己再努力幾年!
做不到的事就是不要假裝完成就是不要用借的!
迫切需要只是為自己找個理由 !
自己能力到哪裡就是到哪裡!
19歲我就深深上過了一課之後
很感激那些現實與殘忍 造就了今天的自己
是的 用雙手去完成才是真正自己的
以後的自己 至今10年我都忘不了那種感覺
(可能投資那類以外吧 但我不懂所以也不會)
你知道跟建築設計師討論第一次
我從頭到尾上揚的雙嘴角沒落下
因為不管講什麼 我都笑
眉開眼笑
講什麼都爽 都開心 都無法藏住
我為自己站在這裡的證明
2018/06/01 又是一個紀念之日 決定下去之日!
(六月真狂,6/18是來日紀念)
帶著愛鼻跟不動產跑來跑去的 非常感謝都晚上十點了簽下去的瞬間
嗯 我深根在 我的夢想裡
這不是一個炫耀的故事
這是一個
你只要肯
肯為夢想犧牲多少?
沒有人能幫你決定你的決心
能耐與極限與挑戰
都是自己給自己的!
我公開了 @tsumireshome 🏠✨
https://instagram.com/tsumireshome
最近買了什麼?
最近買了什麼最值得的東西?
不是包也不是鞋
我沒駕照也不是車
對是個很實在 一個很深根的
29歲我買了一塊地
30歲蓋好了一棟四層房
貸款?那不就是借錢?靠家人?
抱歉!我人生字典沒有借錢兩個字!
我家單親還低收入戶
想去日本只有被罵做白日夢
對
一步一腳印 我只靠我自己
我說到做到 從來沒有食言過
因為 唯一我一直對自己很有信心的是
我的習慣是省錢
我的興趣是存錢
不要問我怎麼做
我也沒人教我
會做就會做到 因為那是我從國小4年級開始至今沒有改變過⋯
好羨慕喔好好喔??
這種話超不適合用在我身上
這一路被笑到天邊去了
反正去做就對了 光看光講有什麼用
這就是我 只做不說
才怪 我是邊說邊做
很吵的那種 很實在的那種 很瘋狂的那種
這是序、你不知道的背後血汗淚水
是用 撒的
灑出了 直白水亮的 自己啊
我是我 永遠是那個我!
我還是我!
這夢想是我念了文化服裝學院就萌生的
人生第一目標自己賺錢自己存錢去日本念文化服裝學院
人生第二目標是擁有自己品牌傳達自己的理念
人生第三目標自己賺錢自己存錢買一個自己的家
新家的第三個月,在我剛好再半個月就要31歲的同時想要講的,這個夢一直有著但也是我單親之後,我完完全全可以不顧一切咬爛下嘴唇獨自帶著小孩用力勇往直前、在一年半前2018/06/01我已經完成人生大事的故事。也感謝那五年在美麗大自然裡我其實痛苦到不行但是天天怨天尤人還不如把自己打開窗戶的美好分享給大家!我很好,為了明天我只能更好❤️
#tsumire日本に恋してる
#マイホーム#夢のマイホーム
#注文住宅#新築#新築一戸建て#一軒家
#雲のうち
🇯🇵🇯🇵🇯🇵🇯🇵🇯🇵🇯🇵🇯🇵
私tsumire家を建てました。
5年間の家とお別れて感謝の涙でさよならを言った。多摩市のうち本当に遠く、駅から山道なんで歩くと40分以上かかる…みんな車持ってる、うちだけ、自転車…雨の音が少し聞こえて窓が2層のデザインガラスを開けると、外に大雨が降っていたことがわかり、ひそかに微笑んでさえいました、あーしっかりとした家に住んでることは幸せなんだ、屋根があることも、心から嬉しいです。多摩のうちに本当に感謝!色々あったから今がある、本当のさよならだ。
うちもシングルなんだ、母と私、
小学校頃、台北市なのにツリーハウスのような家に住んでいた
窓のそと、鶏が叫んでいる、
そぉなんです、トイレのない家(盆です)
通り過ぎるバス感は大地震、雨が降ると、5つまたは6つ以上のポットを取る必要があります
妹の誕生はこんな最悪の環境で。
中学校時永和(台北県)というところに移転 ,普通の家で平和だったけど、ある日
洪水の後、私はたくさんの涙を洗い流しました、台風がふくらはぎの上の家に浸水したことを忘れることができず、お母さんは流れ出ているものを追いかけ続けました。水は床(濁り)を見ることができず、もちろん外のものは入ってた…
色々あった…💧 21歳、日本への旅に出た
22歳私はついにすべてを東京で始めました
文化服装学院卒後私は日本に滞在したかっただけです。
アイビが産まれたから
私は以前の考えをより確信します
私は自分の家を持っている必要があります!
日本のアニメとか憧れてたし、ドラえもんやまる子ちゃんみんな一軒家住んでる夢も!
そぉです
29歳で日本で土地を買って家を建てることに、
木のように、土と根を持ってる意味と同じく
私強く日本にいること、私日本を愛してる証明だ!!!証明したかった!tsumire日本に恋してること!!! 名前は《雲のうち》私が設計した小さな4階建ての一戸建てです🏠ちなみに、屋根は頑丈です♡
日本人の友達みんな、びっくりしたあとに
ローンは大変だよね?あと何年?
私いつも笑っちゃってしまう
ごめんなさい、私の人生の辞書の中には<借金>の言葉がないので
家を買うことはもちろん一回払い!だって、ローンって借金と同じじゃん???笑 これが私の認識であり、自分で設定しました。
19歳のとき私見た事実…
高校を卒業してから本当に今すぐに日本に行きたくて、必死で貯めたお金、、それでもたりなかった、日本に行く時100万円の貯金証書が必要です
その証明は紙だから口座にあれば証明できる、あと数万円足りないんだ…1日借りるだけでも
親友に仕事場に全て拒否された時に目が覚めました!いいえ、できないことは借りてもできてないことだから!全て自分の力じゃないとダメ!
それから私は自分自身で数年間もっと頑張ることで完成して日本にきた。深いレッスンを受けました。
今本当に現実と残酷に感謝!それがないと今の私がいない!はい、自分の両手でしたことはとても実感がある!痛みも甘みも、、
私は過去10年間、その気持ちを決して忘れません。(お金借りることは例えば投資とか、でも私投資とかしないしできないので、借金のことは私人生は無いと思います)
そして、実家はひとり親、低所得世帯です、仕送りは私から送ることです。だから親から今まで一切お金貰ってない。
私がここに自分自身のために立つという証拠
2018/06/01別の記念日決定する日!
(6月はクレイジー、6/18は日本に来ます)
その晩アイビ連れて不動産で走り回って、サインしたときは22時だ…
家のデザイナーさんと話してるとき
もう、全部いい!全部かわいい!
微笑み、笑うことしかできない
あー幸せだ、隠せない
よく私は私の夢に深く根ざしています
これは自慢話ではありません
これは
あなたができる限り
夢のためにいくら犠牲にしますか?
誰もあなたの決意を決めるのを助けることができません
自分の限界はどこまであるんだ
それを挑戦するのは自分だけ!
遂に公開しました🥺🥺
最近何を買いましたか?
バッグとかではありません
はい、お家を買いました。
よく稼いだんだ??
絶対聞かれるけど、いいえ、
私がいつも自信を持っているのは
節約は習慣
貯金は趣味
え?どうやって?私も教えてくれる人いなかったよ?なぜならそれは小学4年生からの習慣
20年以上続くことだよ
この物語のうしろにあるのは血と涙です、普通に体験できない、私の人生、波乱万丈だー。
第一の夢は文化服装学院に入ること
二つ目はブランド立ち上がり
三つは、家を持つこと
30歳まで、全部叶えた🥺
今新しい家に住んでもう三ヶ月
あと半月で31歳になる同時にこのことを公開しました、シングルマザーの私、よくかわいそうに、大変だね同情の目線から見られるんだけど、
すみません、普通より強いです!私は鯉です!逆流ができるお母さんでもデザイナーでもアーティストとして生きてます!!
5年間、その美しい自然に自分に慰めてた
遠くて不便なおうち誰もいなくて本当に苦しんでた、だけど、もう大丈夫だ!
日本!この国これからも私と永遠に恋愛してください❣️
#tsumire日本に恋してる
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我的字典裡 沒有貸款這個詞
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抱歉!我人生字典沒有借錢兩個字!
我家單親還低收入戶
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5年間の家とお別れて感謝の涙でさよならを言った。多摩市のうち本当に遠く、駅から山道なんで歩くと40分以上かかる…みんな車持ってる、うちだけ、自転車…雨の音が少し聞こえて窓が2層のデザインガラスを開けると、外に大雨が降っていたことがわかり、ひそかに微笑んでさえいました、あーしっかりとした家に住んでることは幸せなんだ、屋根があることも、心から嬉しいです。多摩のうちに本当に感謝!色々あったから今がある、本当のさよならだ。
うちもシングルなんだ、母と私、
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窓のそと、鶏が叫んでいる、
そぉなんです、トイレのない家(盆です)
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中学校時永和(台北県)というところに移転 ,普通の家で平和だったけど、ある日
洪水の後、私はたくさんの涙を洗い流しました、台風がふくらはぎの上の家に浸水したことを忘れることができず、お母さんは流れ出ているものを追いかけ続けました。水は床(濁り)を見ることができず、もちろん外のものは入ってた…
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22歳私はついにすべてを東京で始めました
文化服装学院卒後私は日本に滞在したかっただけです。
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私は自分の家を持っている必要があります!
日本のアニメとか憧れてたし、ドラえもんやまる子ちゃんみんな一軒家住んでる夢も!
そぉです
29歳で日本で土地を買って家を建てることに、
木のように、土と根を持ってる意味と同じく
私強く日本にいること、私日本を愛してる証明だ!!!証明したかった!tsumire日本に恋してること!!! 名前は《雲のうち》私が設計した小さな4階建ての一戸建てです🏠ちなみに、屋根は頑丈です♡
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私いつも笑っちゃってしまう
ごめんなさい、私の人生の辞書の中には<借金>の言葉がないので
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そして、実家はひとり親、低所得世帯です、仕送りは私から送ることです。だから親から今まで一切お金貰ってない。
私がここに自分自身のために立つという証拠
2018/06/01別の記念日決定する日!
(6月はクレイジー、6/18は日本に来ます)
その晩アイビ連れて不動産で走り回って、サインしたときは22時だ…
家のデザイナーさんと話してるとき
もう、全部いい!全部かわいい!
微笑み、笑うことしかできない
あー幸せだ、隠せない
よく私は私の夢に深く根ざしています
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夢のためにいくら犠牲にしますか?
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よく稼いだんだ??
絶対聞かれるけど、いいえ、
私がいつも自信を持っているのは
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え?どうやって?私も教えてくれる人いなかったよ?なぜならそれは小学4年生からの習慣
20年以上続くことだよ
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すみません、普通より強いです!私は鯉です!逆流ができるお母さんでもデザイナーでもアーティストとして生きてます!!
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Researched by Yu Suzuki http://ch.nicovideo.jp/paleo
by ぬこみこDaiGoの切り抜き図書館
🌈タイムスタンプ🌈
0:00 はじまり!
0:23 スケボーの選手が金メダルとった話
2:20 水飲みタイム
2:33 二段ベッド↑ぴこ様↓みこ様
3:25 スポーツ選手のセカンドキャリアの話
4:50 学士修士博士の中で一般企業に有利なのは?
5:49 紙の本、オーディオブック、どれがいい?
7:38 彼に結婚したくない、同棲解消と言われた
9:01 DaiGo氏、受験生に戻ったら何する?
9:52 恋愛依存症傾向、周りに言うべきか
10:35 無職ASD、国内で就職するか海外に行くか
12:58 切り抜き+DaiGo氏の好きなジブリ作品
14:06 自己愛型の彼女の今後
15:15 ネコ缶スパチャ
16:05 デザイナー、油性ペンで絵を一発で書けない
17:04 断食が続かない人へ
17:19 金銭面のせいで風俗通い夫との離婚我慢中
18:31 質問ないスパチャ
18:53 無意識の独り言なくしたい
19:34 妹的存在から両想いになる方法
21:15 現上司にうっかり転職先を話してしまった
22:10 ねこ様可愛いですよね~
22:58 ネコ缶スパチャ
23:11 彼氏いるがTinderの人好きになった
24:46 アプリで出会った人、2回目で家に誘われた
25:46 アングル変更
26:28 ぴこ様は三毛猫でなく五毛猫
26:52 恋愛面での信用取り戻す方法
27:38 5分の動画を切り抜きするのはダメ?
29:39 恋愛経験ほぼなく、コンプレックス
30:31 色々あり〇にたいが奨学金返済がある
32:43 切り抜きが生きがい
33:43 誕生日の友達にお言葉を
35:08 ひろゆきさんすごいですよね~
35:17 親友が彼氏との写真送ってくる心理
36:25 ネコ缶スパチャ
36:28 ネコ缶スパチャ
36:35 理学療法士、動画配信需要ある?
37:46 10年ぶりに彼女できたが起立しなかった
39:33 保育士経験かなり積んだが年収上がらない
41:34 感謝のスパチャ
43:14 ぴこ様可愛くて話入ってこない
43:26 家族をあやめてしまうのではと不安
45:31 色々ある不安が消えない
46:51 祖父に犯罪被害のことを近所にバラされた
48:59 ネコ缶スパチャ
49:03 合コンや講話で使える心理テクニック
50:06 父のキャバクラ通いを止めさせたい
51:53 実家暮らし、母に行動を制限される
53:38 別れた彼女との冷却期間について
55:21 DaiGo氏の失恋エピソード
56:24 目標を同時にたくさん立ててしまう
57:34 ねこ様たちは全員寝てます
57:45 子どもの頃の冷酷な行動について
1:02:20 遠距離恋愛を続かせる方法
1:03:17 切り抜きの宣伝
1:05:09 尿酸値高めだが、自覚ない
1:06:45 先程の方から感謝のスパチャ
1:09:47 子どもをその場でほめれない
1:10:33 収益をねこ様たちに寄付したい
1:12:13 何をしたらいいかわからず、結局ダラダラ
1:14:33 親に自分の言いたいことを言えない
1:17:22 闘病中、前向きに過ごす方法
1:19:34 片岡鶴太郎さんみたいになりたい
1:19:46 起業考えてるが、協調性がない
1:21:01 ぴこ様目が開いてる?
1:21:16 両親離婚、父方親戚とうまく縁切る方法
1:25:35 ぴこ様の可愛い体勢
1:26:16 本業は副業禁止だが、副業利益出てる
1:27:54 大学卒業遅れてもビジネス勉強すべき?
1:28:58 ぴこ様の体勢が…
1:31:28 恋愛友達のままの状況が耐えられない
1:33:20 嫌な夢ばかり見て疲れてしまう
1:34:37 自分の寝言を治す方法
1:36:14 ぴこ様パンチ!大活躍
1:36:47 解雇宣言出され、メンタル不安定
1:37:57 ぴこ様とDaiGo氏のお遊び
1:38:31 コロナ禍、東京インターンか地元バイトか
1:41:43 再スパチャ:これって注意力欠乏症
1:42:24 ぴこ様
1:42:48 ITに興味あり、専門学校or就職後勉強
1:43:48 アングル変更
1:45:41 貢いでくれる彼氏へのお返し
1:49:34 ボランティアで猫の殺処分減らせない?
1:50:38 ネコ缶スパチャ
1:50:44 自分のせいで試合に負け、寝れない
1:52:36 彼女なし、筋トレで性欲強くなった
1:53:34 夜の店の女の子と体の関係がある
1:55:54 学研さんの紙だった:ぬこ様→みこ様
1:57:12 インサートBIG5でおすすめの本
1:59:10 これって好きな同僚から遊ばれてる?
2:01:11 残業はどの会社もある?ない業界とは
2:03:25 ワクチン打つ打たないは個人の自由?
2:05:33 法律って不思議
2:07:44 長期アクティブファンド利回り
2:11:45 アメックスブラックカードはすごい
2:15:05 ワインでは結構お金使ってます+理由
2:18:15 今後のYouTubeとDラボ
2:21:09 ~終了~
#Dラボとオーディオブックが概要欄から無料
母への感謝の言葉 誕生日 在 SIMON JAP Youtube 的最讚貼文
SIMON JAP 3rd ALBUM
『ART OF PAIN』(2020/07/29)
各社音楽配信はこちらから
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https://warugakigear.thebase.in/items/23344042
「ART OF PAIN」歌詞
※〈Hook〉
傷み覚え怒り留めて
闇恐れず光求めて
歩み止めず希望届けて
情熱燃える 魂が吼えてる×2
〈SIMON JAP〉
これは痛みが無ければ生まれないアート
痛みを知らなきゃ掴めないハート
まるで赤ん坊が誕生
する時の様に与える感動
産声上げた我が子を抱き
涙流して喜ぶ親達
苦しみ乗り越えたその先に
笑って待っててくれる友やファミリーに
会いに行こうぜ みんなそれぞれの挑戦
潜り抜け辿り着いたぜここへ
時にゃ投げ出したい時もあった
独り答え探した檻の中
過ぎた歳月が教えてくれた
大切な人どれだけ愛せるか?
こんなんじゃ足りねぇぜドMじゃねぇが
新たな痛み求めるチャレンジャー
※Repeat
〈GUCHI〉
欲に溺れ我を失った
女も離れて孤独になった
1人 現実と向き合った
死にたくなったがそれも無理だった
親の存在が救いだった
友の励ましで奮い立った
歯をくいしばった 苦しかった
日々も風は優しく拭い去った
Life is not a Game (No Fate)
怠けてちゃ叶わねぇ (当然)
あの頃のままだぜ (OK?)
俺たちならばやれる 行こうぜ
No Pain No Gain 正真正銘
胸に刻んだ証と魂
No pain No gain 諦めず挑戦
一生涯 続くHip Hop Life
※Repeat
〈Felipe〉
この痛み俺は忘れねぇ
そのうち記憶は擦れてく
人生の闇に破れねぇ為
光を集めてやっつけてくだけ
信念貫く墨の数も
増やすならその分持てよ覚悟
側から見たらただのBad Boy
勘違いすんなよこれはアート
後悔すんなら端からやってねぇ
無傷でここには立てねぇ
夢なら一つだけ叶った
世界に一つだけの身体
だがまだまだだ満足はしてねぇ
あの日味わった感触は消えねぇ
ただのカッコ付けでもなんもねぇ
全てがリアルな本音
※Repeat
〈麻猿〉
時代は変わるが確かな友に
俺等は俺等 痛みと共に
進んでく 同じ絆を背負い
DOPEな信念が俺等のtheory
大丈夫 道を見つける
諦めねぇ奴 誰よりも強え
病に倒れたアイツの意志も
何気なく過ごす日常の日々も
BEATに合わせつむぎ合うワード
苦しみ超え創り出すART
誰かが言ったやり直しきかない
想いが強けれりゃ気持ちは引かない
描く理想遠くあっても
追いつくからさそこで待ってろ
傷だらけでも辞めない挑戦
内に秘めた 覚めない黒煙
※Repeat
〈Tomokuni〉
相手と同じ立場になり
やっと分かった人の痛み
それと同時に悲しみと怒り
散々迷惑ばっかかけた皆に
少しずつ俺も大人になり
少なくなった苛立ち
徐々に様になってきた社会の形
当たり前に涙を流し
大抵しなくなったぜバカに
いつも感謝してるぜ母に
今はまだまだ目立たない
けど俺はもうこの手汚さない
自分にそう言い聞かして
スキルアップして良い詩書いて
俺のような奴らに聴かせて
共に行こうぜ新しい未来へ
※Repeat
〈GRACE〉
この世に残す痛みのアート
苦労乗り越え強くなるハート
仲間のお陰でここまで来た
ストリートで磨いてきた牙
俺がGRACEレペゼンJ.ACE
どんな時だって負けねぇぜってぇ
Crazyなやつとブチかますまじで
スーパースターになるこの街で
痛みも感じねぇシットは響かねぇ
クソに引く言葉の引き金
真の仲間と今日も戦う
覚悟決めぜってぇやってやる
SIMONグチにMr.G THUG
麻猿にFelipe,Tomokuni Asq
暗闇の先に希望溢れる
痛みの数だけ優しくなれる
※Repeat
着用してた
キャップはこちら
https://warugakigear.thebase.in/items/23344138
Tシャツはこちら
https://warugakigear.thebase.in/items/23344042
SIMON JAP - ART OF PAIN Feat. Warugaki☆G @warugakigear(GUCHI @gandgproject ,Felipe @felipe__wg ,麻猿 @masaru0915 ,Tomokuni @tomokuni.asq ,GRACE @mr.g_thug )
Lyrics by SIMON JAP,GUCHI,Felipe,麻猿,Tomokuni,GRACEProduced by GUCHI @G&G StudioArranged and Mixed by Fourd Nkay @fourdnkay Mastered by Hiroshi Shiota @shiota_hiroshi @Tokyo Recording
Vocals Recorded by Touma @ODORI STUDIODesign by N.S.P DesignWorks @nsp32design Photography by cherry chill will @cherrychillwill
Executive Produced by SIMON JAP
Special Thanks
 Mr.Brothers( @mr.brothers_cutclub @kenshi098 @mariokart_barber @koki0718 @tawara90 @taira_01.11 @shoma_sugimura @mr.taxi13 @daichan_1124 @knnya_042 )
彫よしさん @horiyoshi_3
参代目彫よし 総領 @souryou
Boo aka フルスイン @boo_a.k.a._fullswing
Yoji Yashima @yojiyashima
GOMESS @gomessjapan
のぶゴリラ @nobu_gorilla
太尊 @1982tyson
ハサウェイ譲治 @george_james_hathaway
VENOM @venom_chiba
手裏剣 @rhimesshuriken
常陸 飛雄馬 @h.hyuma0216
TARGET-SHIBUYA- @targetshibuya
Dyki @dykinman
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渡邊 雄斗 @yuto_watanabe_
彫しの @notattoo_nolife_tattoostudio
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#simonjap #jacelavel #artofpain
SIMON JAP(サイモンジャップ)
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SIMON JAP Feat.GRACE - 生き様(prod.Fourd Nkay)
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SIMON JAP - 今Cali(produced by DJ YUTAKA)
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SIMON JAP - くそったれFor Life Remix feat.GADORO, 漢 a.k.a. GAMI(Pro dj honda)
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SIMON JAP - 居場所
https://www.youtube.com/watch?v=OGG_a...
SIMON JAP - TOKYO BOY Feat.Zeebra(Pro Fourd Nkay )Official Music Video
母への感謝の言葉 誕生日 在 -YouTuber音樂人-稻村壤治 Youtube 的最讚貼文
【我所看見的香港 -Hong kong-🇭🇰】中文
「香港現在很危險」「不要去比較好喔」很多人這樣對我說。
但是如果大家都這樣說的話,就會變成沒有人會去香港了。
正是因為如此,我想要親自用自己的雙眼去確認現狀。
「香港現在是這樣的情況喔」
我想要好好地向周圍的大家傳遞這個資訊,所以這次我去了香港。
由於只有短短五天的旅程,並非能夠完全深入了解,
但至少我知道了,並不是所有的地方都很危險。
只是,各種事情確實是比想像還要陷入了嚴重的狀況。
為了守護自己的城市,大家都抱著「必死」的信念。
[小孩支持著香港,父母親卻反對]有像這樣在家人之間產生了極大的鴻溝,
[抵制不支持示威活動的店家和公共機關]等等。
匆匆一瞥城市,還有看到許多來觀光的外國遊客,會有種「整個很安全嘛!」的錯覺,
但我覺得一定有很多事情是只有當地人才能理解的辛苦。
在這樣艱難的狀況當中,我在街頭表演唱歌了。
⋯在表演前老實說,真的無法想像會發生什麼事情。
但是⋯大家一起合唱的這首香港的名曲「海闊天空」,響徹了那片天空!
一定沒問題的。只要帶著那個笑容!
我打從心裡尊敬著,堅強又溫柔的香港的大家✨
也很感謝給我各種支持的『香港George Family』的大家!
「想要見到香港的大家」我實現了這次旅行的目的了。
最重要的是能看見大家的笑容,我真的覺得很幸福。
I Love Hong Kong!來吧我們一起去香港!
稻村壤治George
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◆稻村壤治Instagram
https://www.instagram.com/george_inamura/?hl=ja
◆稻村壤治Facebook Page
https://www.facebook.com/george1namura/
― ― ― ― ―
⭕️【Profile】 ※日本語紹介文は下にございます
-Youtuber音樂人- 稻村壤治George
11月23日 出生於日本福島縣
目前已住在台灣快滿3年
語言:日文、中文
◆故事
2017年的春天,抱持著[3個月內要在臺灣正式出道!]的目標,
義無反顧地隻身前往了和自己毫無關聯的臺灣,開始了嶄新的音樂活動。
從此揭開了稻村壤治臺灣奇蹟故事的篇章。
但是,在剛來到臺灣不久時,
根本不會中文,也沒有任何相識的朋友,完全是從零開始的狀態。
當時持續過著艱辛的生活,但在那樣的日子當中,突然察覺到,
「原來自己受到了許多周遭朋友的支持阿」。
在那之後,遇到了很多奇蹟的邂逅,活動也漸漸地擴展開來。
2018年1月~3月間,曾和知名日籍YouTuber三原慧悟組成了名為【三原TAIWAN】的團體一起活動。
發表過多首翻唱歌曲,點擊播放次數都超過了100萬次,成為了大家的熱門討論話題。
2018年7月,在臺灣舉辦了個人LIVE演唱會,成功動員了150人參加。
也接連出演綜藝節目和音樂節目,如今在各個網路平台的追蹤人數已累積超過了3萬人。
當初原本只預計在臺灣停留3個月,目前已超過了2年的時間。[現2019年4月]
現在以臺灣作為主要活動據點,為了未來要在亞洲,甚至在世界中成為音樂人,
持續努力進行音樂活動當中。
※2019年12月1日成為了YouTuber音樂人
最近在日本的活動也逐漸增加中。
2019年2月,日本BS富士電視台特例採訪,
播放了長達1小時的個人紀錄片-〖台湾発、夢追い物語〗。
節目中述說著,
『在不久的將來,從臺灣發跡的日本超級巨星即將就要誕生了。』
※中文翻譯:林嘉慶/Keita
― ― ― ― ―
📹【作品集】※ 以下節選代表作品
◆Music Video
・「Hello」稲村壌治[首次自創中文歌曲]
https://youtu.be/a1tiN8Cwirs
◆台灣觀光局新廣告-樂活篇-男主角
・「イロイロ台湾、遊び台湾」
https://youtu.be/SO-RwtBijgY
◆Music Video
・「告白氣球」三原TAIWAN[跟三原慧語YouTuber 合作的作品]
https://youtu.be/rQBk9w9qEKE
◆Music Video -出演MV男主角-
・「不想逃」伊雪Eishei
https://youtu.be/AT_xHZIOP8A
◆Music Video -日文歌曲-
・「恋愛台風」稲村壌治
https://youtu.be/FNUpVjoRtsA
― ― ― ― ―
📺【臺湾電視節目演出經歷】
・聲林之王 -第一季- [音樂節目]
https://youtu.be/MnI0uWByhfs
・WTO姐妺會[綜藝節目]
https://youtu.be/HxMKTu8fBgc
・「City GO 澎湃」財團法人寶島客家廣播電台[廣播節目]
― ― ― ― ―
📺【日本電視節目演出經歷】
・BS富士電視台[台湾発、夢追い物語]2019年2月播放
稲村壌治個人紀錄片(長度為1小時節目)
・福島中央電視台[ゴジてれ×SUN]2019年4月播放
介紹了在臺灣從事的各項活動。
― ― ― ― ―
【工作邀請連絡方式】
✉️:guitaraikoukai0001@gmail.com
若有工作邀請,請麻煩您用email聯絡。
我等候您的回信。謝謝。
◾◽◾◽◾◽◾◽◾◽
◾◽◾◽◾◽◾◽◾◽
⭕️【Profile】 日本語
稲村壌治(いなむら じょうじ)
YouTuberミュージシャン
11月23日 福島県いわき市生まれ
現在は台湾[台北市]在住3年目
言語:日本語 中国語
◆ストーリー
2017年春[3ヶ月で台湾メジャーデビュー!]という目標を掲げ、
縁もゆかりもない台湾へ単身で飛び立ち活動を始める。
稲村壌治台湾ミラクルストーリーの幕開け。
[当時のブログ]
https://ameblo.jp/balus-90/entrylist-11.html
とはいえ現地の言葉も分からず知り合いも無しという文字通りゼロからのスタート。
結果を出せず苦しい状態が長く続いたが、そんな日々の中ふと”こんなにも周りの人に支えてもらっていたんだ”ということに気がつく。
その後たくさんの奇跡的出会いに恵まれ、活動は徐々に広がりをみせる。
2018年1月~3月はYouTuber三原慧悟氏と共に【三原TAIWAN】として活動し、
100万回再生を超えるカバーソングを何曲も発表し話題になった。
2018年7月には台湾での単独LIVEを開催し150名様を動員。大成功に収める。
現地のバラエティー番組や音楽番組にも度々出演し、SNS累計フォロワーは現在3万人超。
当初3ヶ月だけの滞在予定だったはずが、すでに2年が経過した。[2019年4月現在]
現在は台湾を活動拠点としアジア、そして世界で活躍するミュージシャンになるための活動をしている。
※2019年12月1日YouTuberミュージシャンになる。
最近では日本でのメディア出演も増えてきていて、
2019年2月にはBSフジさんより異例の1時間単独ドキュメンタリー番組[台湾発、夢追い物語]放送。
同年4月には故郷である福島県の人気番組[ゴジテレ]で紹介されたりと活動の幅を広げている。
台湾発の日本人スーパースター誕生もそう遠くはない話だ。
— — — — —
📹【作品集】※ 代表作を抜粋
◆Music Video
・「Hello」稲村壌治[初めて自身で作詞作曲をした中国語楽曲]
https://youtu.be/a1tiN8Cwirs
◆台湾観光局新CM
・「イロイロ台湾、遊び台湾」主役
https://youtu.be/04LxUirCHFA
◆Music Video
・[告白氣球]三原TAIWAN[驚異の再生数を叩き出したカバー曲]
https://youtu.be/rQBk9w9qEKE
◆PV出演[台湾人ミュージシャンのMVで主役を務める]
・「不想逃」伊雪Eishei
https://youtu.be/AT_xHZIOP8A
◆Music Video
・「恋愛台風」稲村壌治[音楽番組出演を果たした日本語楽曲]
https://youtu.be/FNUpVjoRtsA
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📺【日本メディア出演経歴】
・BSフジテレビ[台湾発、夢追い物語]2019年2月放送
稲村壌治単独ドキュメンタリー(1時間番組)
・福島中央テレビ[ゴジてれ×SUN]2019年4月放送
いわき市出身者として台湾での音楽活動を紹介される
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📺【台湾メディア出演経歴】
・聲林之王 [音楽番組]
https://youtu.be/MnI0uWByhfs
・WTO姐妺會[バラエティ番組]
https://youtu.be/HxMKTu8fBgc
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【連絡先】
✉️:guitaraikoukai0001@gmail.com
お手数をお掛けいたしますが、
お仕事のご依頼はメールにてご連絡をお願い致します。